シン・シティ
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MOVIXさいたま 一人で(一回目)
MOVIXさいたま ひつじちゃんと(二回目)
犯罪以外は何もない“罪の街=シン・シティ”。
救いなどなかったはずのシティで、その夜、3人の男が絶滅したはずの愛と出会う。
屈強な肉体と醜い傷跡のせいで、誰もそばに近づこうとしない前科者マーヴ(ミッキー・ローク)。
過去を捨て、娼婦街の自警者となって夜をさまようドワイト(クライヴ・オーウェン)。
凶悪な幼女連続殺人犯を追って、引退の夜を迎えたシン・シティ最後の正義、ハーディガン刑事(ブルース・ウィリス)。
それぞれにワケありの過去を抱えながらシティの片隅に生きてきた男たちは、自分に愛を与えてくれた女のために、邪悪な悪の権力との命懸けの戦いに身を投じてゆく。
☆★☆★☆★☆★
アメコミが原作と聞くと[所詮アメコミでしょ]と軽く見てしまいがちなあたし(ごめんなさい)
でもこれは予告の時点で観たいと思った。
まず、監督がロバート・ロドリゲス兄貴。
名前で映画館に足を運ぶことが決定する監督の一人*1。
そして「すげーキャストだな」と思った。
美形そろえたわけではなく、「濃ゆい曲者」ばっか揃ってる。
更に、色づかいが面白そうだ。
全体的に黒い画面に、ねーちゃんのドレスや唇とかの赤が異様に映えて艶かしい。
さあ、ファーストデイだ、いくざんすー!!ってなわけで。
…アメコミ原作だからって、軽くみててごめんなさい。
謝ります。
めっちゃくちゃ面白かったです。
クライブ・オーウェンのとてつもないクールさ(さすがアーサー王、ただものではない)、
ベニチオ・デル・トロ&イライジャ・ウッド&ニック・スタール*4の【怪演】。
特にイライジャは「魔太郎」そっくしで、出てくるたびに笑える笑える。
「ウラミハラサデオクベキカ!!」とかやってほしいなあ。
彼はジャパニーズホラーの熱狂的ファンで、来日したときも「呪怨」とか「リング」のDVDを買いあさっていたらしい*5から
ジェシカ・アルバ嬢はひたすら妖艶。めっちゃくちゃ好きだな、この子。
デヴォン青木ねーさんは言葉で表現できないくらいかっちょいい。悪い奴らは二刀流でざっくり切り捨て。
「桃の天然水」のCMでも「ワイルド・スピード2」でも全然ぴんとこなかったけど、今回あたしはデヴォンねーさんに惚れましたさ。
他にもカーラ・グジーノ*6、ジョシュ・ハートネット(彼は絶対こういう陰のある役のほうがはまると思う)、ルドガー・ハウアー*7と脇を固める人たちが全てにおいて抜群に良い。
特にマイケル・マドセン*8は出番少ないのにおいしいったらありゃしない。
さくっと相棒裏切っておいて、「こんだけ時間たったんだから、もう昔のことはいいぢゃん」ってな小物なんだか大物なんだかわかんないリアクションが最高。
出てきた瞬間「うひー!!」っと思わず声が…周囲の人、ごめんなさい。
ばらばらな話がオムニバスのように進んでいくように見えて、いろんなエピソードがちょっとずつ交差してるという「パルプ・フィクション」のような方式、あたし大好きなんですわ。
特に最終章で、農場の中でブルリーが暴れてるのに全然我関せずで聖書読んでる魔太郎には大爆笑。
「ああ、自分に関係ないことだとほんと興味ないんだね、ボクちゃんったら」
ツボだったのは車にバシバシ撥ね飛ばされまくるマーヴ。
パンフにもあったけど「普通の人よりちょっと多めに飛ぶくらいの勢い」でばしばし飛びまくる。
「またかい!!」「まーだくるか!!」と爆笑しまくり。
たまりませんな、まったくもう。ロドリゲス兄貴ったらー。
全部が夜の話で、黒が基調の画面。
血の色も黒とか白とか…だからもしこれがカラーだったらたまったもんぢゃねーぜっていうような相当凄惨な場面も、さほどきっつくない*9。
とにかく終わってからあーでもないこーでもない、と延々細かいとこまで語れる非常に楽しい映画でした。
かなりバイオレンスな[大人の男の御伽噺]ってやつですか。
DVDは買いますな、決まり。評価はまっぷたつに分かれそうな映画ですが、あたし的には満足満足大満足。大当たり。
*1:あとはティム・バートン、クウェンティン・タランティーノ、コーエン兄弟…アラン・マック&アンドリュー・ラウ…あたしってかなりベタな映画好きですな
*2:[ハンニバル]のゲイリー・オールドマン級の特殊メイク。予め知らなかったら誰だかわかんなかったよな
*3:このはげおやぢに萌えるとは…長生きはするもんだ
*4:ターミネーター3のせい(彼のせいではない。ドラッグと酒のせいで降板したエドワード・ファーロングが全部悪い)で評価は低いが、ニックは非常に演技力のある物凄い役者です。「BULLY」の彼はとんでもなくすさまじかったもん
*5:友人が渋谷タワレコで目撃。[LOTR]のDVDにサインしてもらったらしい。余談ですが、彼は同じく渋谷タワレコでタランティーノとも遭遇経験あり。タラちゃんは自分の作品を「ベスト10」のコーナーにこっそり並べていたそうです…いかにもタラちゃんっぽいなあ
*6:「ザ・ワン」のジェット・リーのカミさん&「スパイキッズ」のかーちゃん
*7:「ブレードランナー」の哀しいレプリカントの姿はどこへ…。でも「ヒッチャー」の殺人鬼ジョン・ライダーを観てるから、どんだけ危ないやつをやってもさほど違和感ないよな
*8:「レザボア・ドッグス」のMR・ブルー以降、どんなにいい人をやっても「絶対こやつは悪い奴に違いない」と思えてしまうのだ。「スピーシーズ」でも、全部解決したあとに「じゃ、地球は俺がもらう」って言い出すかとわくわくしたもん。危ない奴やらせたら世界一。でも死ぬほど好き!!
*9:ホラー嫌いのひつじちゃんが大丈夫だったんだから、間違いなく世間一般でも大丈夫