蝉しぐれ

蝉しぐれ (文春文庫)

蝉しぐれ (文春文庫)

試写会
内幸町・イイノホール
みっぽんちゃんと


江戸時代、下級武士の養父によって育てられた牧文四郎(市川染五郎)。
彼は父(緒方拳)を誰よりも尊敬していたが、その父は切腹の運命に遭ってしまう。
謀反人の子としての汚名を着せられた文四郎は、母(原田美枝子)を助けながら、質素に暮らしていく。
そこには変わらず彼に接する幼なじみたち(ふかわりょう 今田耕司)の姿もあった。

数年後、牧家は名誉回復を言い渡される。
そんな中、幼い頃から想い続け、今や殿の側室となっていた、ふく(木村佳乃)が派閥闘争に巻き込まれていることを、文四郎は知るのだった。

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(とりあえず記録だけしておきます。いずれちゃんと感想書く予定)


「日本人の気高さ」と予告の謳い文句にあったけど、観終わったあとにほんとに日本人でよかったと思ったな。

静かで優しくて美しくて気高い、「失われた古き良き日本」にじんわり酔った。


忘れようとも 忘れはてようとも わすれられるものではございませぬ



言葉にしてしまうと陳腐になってしまうから、それが怖くて終わってから語れない作品というのがたまにある。

あたしにとってこの映画はそういう映画。


藤沢周平の優しい世界にどっぷり浸れた。
なんか自分まで優しくて誇り高い人になったような錯覚に陥ってしまいました。
まあ、二時間もちませんでしたけどね、そんな気分は。


前日の「SHINOBI」がひどかったから、救われた気になりましたねえ、いやほんと。