ランド・オブ・ザ・デッド

valkil2005-08-27


MOVIXさいたま 一人で(一回目)
MOVIXさいたま たけるくんと(二回目)
MOVIXさいたま たけるくん、薫(姪)、りょーたくんと(三回目)


ゾンビがうごめく世界。生き残った人間たちは、遮断された要塞の街で恐怖と貧しさのなか暮らしている。

一方、少数の裕福な上流階級は、街の高台に立つ塔、フィドラーズ・グリーンで不自由のない生活を送っていた。

外の世界から食料などの必需品を調達する傭兵、ライリー(サイモン・ベイカー)は、北へ逃亡する資金を貯め、傭兵を退職しようとしていた。

その頃塀の外では、歩き回るだけだったゾンビたちが進化し、組織を組んで塔へ向かっていた…!



☆★☆★☆★☆★


待ってました。
映画館でチラシを見つけた瞬間に暫く硬直し、速攻でししょーにメールした。


ロメロっす。ゾンビっす。デニス・ホッパージョン・レグイザモっす。
更にダリオ・アルジェントの愛娘、アーシア・アルジェント嬢っす。

これは行かなきゃ駄目でしょう。


「夏といったらホラー、ホラーといったらゾンビ」ってのがあたしの口癖。
とにかくゾンビ映画が強迫観念のごとく好きなのだ。


「理屈ではなく、本能で瞬間的に感じる」というのが【萌え】の定義らしいけど、それでいったらあたしは間違いなく「ゾンビ萌え」なんだろうなあ



予告を始めて観たときは、まぢで吼えた。
一緒にいたししょーが呆れて苦笑してたっけ


うををををを、ゆっくり歩いてるぞ。
やっぱゾンビくんは走らずゆっくりでないとね。



【やつらは知能をもってる!!】



…どういうこっちゃ??

やだな、組織だって作戦会議とかやらかしてくれたら。
地図とか見て「おまえさんはあっちだ」とかアイコンタクトのみで通信しちゃったりとか?

想像予想妄想はふくらみまくる。



というわけで、行って来ました。
ストーリーからなにから一切予備知識頭に入れず、試写会いった人のレビューも読まず。


頭に入っていた数少ない情報はカナダでこれを既に観たというゾンビ仲間のミリぞーの


【ガソリンスタンドのはげゾンビ、ビッグ・ダディが最高】
【レグイザモがもう泣きそうになるくらい良い】
【後半、けーこちゃんが間違いなく絶叫してぶっこわれる瞬間がある】


というタレコミのみ。


さて、いざ【当主様、ご出陣!!】

(いや、最近「俺の屍を越えて行け」を久々にやったもんでね)


…いやあ、やっぱ、これでしょう。
たまりませんな、やっぱロメロのゾンビくんは群を抜いてすばらしいでし。


「ゾンビタウン(勝手に命名)」をなめるように動いていくカメラ。


おお、肉屋さんがいる。包丁片手に…わかりやすいねー
ブラスバンドおやぢ、おしゃれさんだね。
生前はさぞ可愛かったろうと思わせる野球ねーちゃん、このバットが後半生きるのか?


じっくりのんびりゾンビさんたちを観察して、堪能できる。
もうこの瞬間だけでゾンビウォッチャーにはたまらんです。


あたしのお気に入りは死んでからも仲良し、のカップルゾンビ。
パンク風の格好して、仲良く手をつないで動いている姿が微笑ましくて妙に好きだわ。


そして出ました、ガソリンスタンドのビッグ・ダディ!!
(このお写真の真ん中のおっちゃんね)


花火大会が始まったときの「おい、おまえらしっかりしろよー!!」の表情が好きだ。
走り去る人間たちに叫ぶ苦悩の表情がたまらなく好きだ。


そうだよね、「死霊のえじき」で優等生ゾンビのバブくんはいろいろ学習してたもんな。
ゾンビさんもただひたすら朽ちていくだけでなく進化していくんだなあ…としみじみ。


あたしが笑ったのは(パンフにもあったけど)ダディが肉屋さんに【包丁は、ここにね♪】と教育する場面。

しかもそのあと、「ゾンビがゾンビ見てびっくりする」っていう、非常にたまらん場面が続き、大爆笑。
ダディったら可愛いんだからぁぁぁ(はぁと)


町を襲撃する場面も楽しかったけど、やっぱ「大都会」を襲撃に向かう途中の過程が個人的には秀逸だったなあ。


ダディときたら、きっと生前は面倒見のいい「町の人気者」だったに違いないわ。
あのリーダーシップといったら、並大抵ではありませんもの。



いやあ、ゾンビ観察はほんとに楽しい。
首の皮一枚ゾンビとか、「うほほほほほほー、そうきましたか!!」って絶叫大爆笑だったしな。
もう、ゾンビくんたらお茶目さんなんだから(はぁと)



これかしら、ミリぞーが言ってた悲鳴&ぶっこわれる場面って。
確かにベタだけど見事にあたしのツボだもの。
でもまだ中盤でないのか、これは。
まあそれは今んとこおいといて。



ゾンビさんだけでなく、人間さんたちもあくが強いの勢ぞろい。
デニス・ホッパーは相変わらず良いけども、レグイザモがもうたまらんぜってくらい良い。
ラスト近くのレグたんの勇姿には「うひょー」と奇声を…また病気が出た。


アーシア嬢は滅茶苦茶気が強そうで、なおかつ疲れてる感じが非常に良い。
トリプルX」んときも良かったけど、この人はほんと、いったいどこまで突っ走るのか?って気になるおかた。
彼女のおとーさんの映画には若いころ散々楽しませていただきました。
そしておかーさんにも楽しませていただきましたね(「フェノミナ」の先生役良かったもんな)
更に娘さんにも楽しませていただいてるってことで、


【あたしの娯楽人生はアルジェント一家に支えられていた】といっても過言ではない…いや、過言ですね、さすがに。


サイモン・ベイカーって優男のイメージしかなかったんだけど
(「レッド・プラネット」「マリー・アントワネットの首飾り」くらいしか知らないけど)
いいガタイしてるよなあ。かっちょいいよなあ。
でもこういう正統派のハンサムには全然心が動かない自分がちょっと寂しい。


彼の相方のほうがあたし魅力的だと思ったなあ。
ジェイソン・フレミングとかがやっても最高なんだけど…でもこの人でよかったんだろうな。


サイモンと彼、レグたんとヒゲみたいな「妙な絆」ってのがなんだかツボに入ってくれるので、そういう部分でもこの映画はアリ。


さてさて、そしてそれは確かに突然やってきました。


そうだよね、この人が出てないはずはないんだよね。
ゾンビ観察にかまけてて、レグたんにかまけてて、忘れてしまっておりました。


特殊メイクの神様、セックスマシーン、トム・サビーニさま!!
役名は【ハチェットゾンビ】だって。


非常に楽しそうに登場し、もんのすごーく楽しそうに人間スパっと縦割りにしてましたさ。


基本的にちんたらゾンビが好きなあたしではありますが、トムサビくんのゾンビだったらどんだけアグレッシブに暴れまくっても全然おっけーなのだ。


うひょほほほほふひー!!

…あたしの隣に座っていた男の子がドン引きしていた。ごめんなさい。


ミリぞーくん、伊達にあたしと35年つきあってないね。
見事にツボだったよ。この場面だけで1800円のモトは取れてしまったね。



現時点で三回観てるし、今後もまだ暫くは観る予定。
だからとりあえず今日はこんなとこで。

いい加減なとこで止めないと、おそらく明日の朝まで書き続けそうな勢いだから。


いずれ追記で書くかもしれませんが、ほんと久々にテンションあがって楽しめる映画でございます。


ゾンビ映画の最高傑作とはいいませんが(「地球最後の男」が今のとこ、あたしの中のゾンビ映画ベストなり)、それでもここ20年間で観たゾンビ映画の中では一番秀逸な出来だと思います。


好き嫌いは分かれるでしょうが、とりあえずあたしは心の底から楽しみました。
DVDはレンタルでなく買いですな、間違いなく


いやあ、やっぱゾンビ映画は「次の時代に残すべき娯楽界の至宝」だな…なんて思ってるのはあたしだけ??