戦国自衛隊1549

戦国自衛隊1549

戦国自衛隊1549



MOVIXさいたま
一人で


陸上自衛隊東富士駐屯地で、人工磁場発生器の極秘実験中に暴走事故が発生。
的場一佐(鹿賀丈史)率いる実験中隊が、460年前の戦国時代へタイムスリップしてしまう。


数年後、日本各地にあらゆる物質を飲み込む謎のホールが出現。原因は的場たちの過去への過干渉と思われた。


かつて的場率いる特殊部隊の精鋭だった鹿島(江口洋介)は、女性自衛官・神崎(鈴木京香)から事の真相を聞かされ、
的場の救出作戦に同行することとなる。

だが、鹿島たちが1549年の地で見たものは、織田信長を名乗り、そこから先の歴史を変えようとしている的場の姿だった。


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戦国自衛隊 (角川文庫)

戦国自衛隊 (角川文庫)


あたしは半村良さんの原作が大好きで、だから評判が良かったソニー千葉の映画にはかなり否定的なんですが
(それでも何度か観に行ってDVDまで持っているのは、故・三浦洋一さんの大ファンだったからなんですわ)


んで、何度か書いてるように、あたしはリメイクってもんに関しては徹底的に否定的です
(パロディは大好きなくせにリメイクは嫌いってのが矛盾してると「息子」は言いますが
あ、でも「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のリメイクは悪くなかったな。オリジナルには及ばないけど、でもかなり楽しめたし)


さて、どうするかなあ、と例によって考えた。


原案が半村さんで、福井(「ローレライ」「亡国のイージス」)さんが新たに原作を書いたとのことで、
福井さんが大好き(宮部みゆきジェフリー・アーチャー浅田次郎とこの人はあたしの中で「一気読み四天王」。だって徹夜してでも読んじゃうからな)
なあたしは、まず原作を買ってみた。


いや、いつもこれで失敗するのはわかってんですけどね。「模倣犯」しかり、「ドリームキャッチャー」しかり、「クロスファイア」しかり。


福井さんの「戦国自衛隊」はとんでもなく面白かった。
「歴史の修復」という面にちゃんと重点を置いているというところが嬉しい。
(半村さんのも「伊庭は本人それと知らぬうちに歴史を見事に修復してしまった」っていうのがキモだったし)
ソニー千葉の映画、そうぢゃなかったしね。

戦国自衛隊 [DVD]

戦国自衛隊 [DVD]

だから読んで観るのが不安になった。
予告観た限りでは結構面白そうだったけどもな


うーん…よし、行こう。


なんだかんだで結構即断即決。


的場=信長→鹿賀さん
神崎→鈴木京香
森→生瀬さん
鹿島→江口洋介


ってのは予告見てれば想像つくけど、残りのキャストに興味が湧いたもので(特に三國さんと七兵衛)。
濃姫を演じる綾瀬はるかちゃんがめちゃくちゃ可愛いという話も聞いたし。


さてさて。


いやあ、面白かった。
福井版の原作と比べたらストーリーの完成度低いけど、信長のお城がすげーのなんのって
デビルマンに10億かかったってのは信じないけど、このお城に二億ってのは余裕で信じるさ。
戦車もヘリもかっくいー。CGがちょいとばかしちゃちいのは、まあ邦画の限界ってことでおっけにしよう。


キャストがまた良い。
伊武雅刀@齋藤(蝮の)道三が滅茶苦茶楽しい。綾瀬はるかちゃんは確かに可愛い。


七兵衛に北村一輝ってのは驚いたけど、これがまあ、ばっちし完璧に良い(平成の七兵衛が可愛いんだなこれがー)
三國さんは嶋大輔ですかあ。んんんんん…観たらこれがまた悪くない。
的場浩司って結構地味な顔になってきたなあ。でも悪くはないですな。


濃姫と七兵衛の関係が「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦」の廉姫と又兵衛を見ているようで微笑ましくて非常に好きだ。


よーし、おーるおっけーにしよう、この映画は。
長尾景虎が出てこないのは残念だけど、まあしょうがない。この映画のエンディング以降の出来事だ。
夏八木勲さんの腕時計シーン大好きなんだけど、まあこれは今回伊武さんがやってくれたからいいや)


うん、もっかい観てもいいかもしれんな。北村一輝のためだけにでもその価値はあるぞ


世間で評判悪いみたいだけど、あたし的には結構なツボでございました、はいー