阿修羅城の瞳


阿修羅城の瞳 映画版(2005) & 舞台版(2003) ツインパック [DVD]

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阿修羅城の瞳 プレミアム・エディション [DVD]

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MOVIXさいたま
一人で(一回目)
ひつじちゃんと(二回目)


文化文政の江戸。かつて、人を食らう鬼を斬る「鬼御門」の副長だった病葉出門(市川染五郎)は、今は江戸随一の人気を誇る舞台役者として活躍していた。
ある日出門は、江戸を賑わす盗賊団の一員、つばき(宮沢りえ)と出会う。強く惹かれあう2人だが、その時、つばきの肩に謎のアザが浮かび出た。
同じ頃、鬼を率いる謎の尼僧・美惨(樋口可南子)は、つばきのアザを、鬼の王・阿修羅の復活と見て取り、阿修羅の力に魅せられ道を外れた鬼御門、邪空(渡部篤郎)を送り込む。


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あたし舞台は観ていないんですが、舞台のファンには結構酷評されてますよねー。

でも、十分すぎるくらい楽しめたから、なんにも問題ございませんです。
ってか、セットとかは舞台の限界ってもんがあって、映画ならではのものってあるぢゃないですか。
あのエッシャー階段(勝手に命名)とかは無理でしょう。

衣装と豪快なセットと染五郎くんの佇まい。もうそれだけで「眼福」ってやつですねえ。

ほんと染五郎は抜群に素敵だった。

って言葉が大文字でどかーんとバックに下がってないのが不思議なくらい。

殺陣はもちろん、着物の着かたや、草履のはきかたとか、とにかく「粋」。
そしてあたしが「うひー」ってなったのが、いわゆる【手の表情】

舞台終わって手を洗う、ただそれだけの動作だってのに、「粋」と「艶」に溢れてる。
指の先までしっかり神経が行き届いた動きなんだけど、それでいて決して硬くならず柔軟だ。

「出陣」直前、ポニーテール(まあ、便宜上そう表現させていただきますが)に櫛を入れる手の動きがこれまた…ああ、この櫛になりてー(馬鹿)

ほんとに「梨園の御曹司」ならではの佇まい。悲鳴でそうなくらい素敵なんだもの。


おかげでこれ観て数日間「染さま(はぁと)」状態になってましたね。


個人的には邪空のほうが「癒してあげたひ」となってしまうんですけども。
だって出門は一人でも飄々とやっていけそうだもの。

邪空ったらいっぱいいっぱいで、しかも報われずに不憫。

現実にそばにいたらたまったもんぢゃありませんけどね、こんな妄執にとりつかれた男はさ。

でもまあ、映画で観て萌える分にはなんにも問題ないからいいんですけども。

とりあえず「オペラ座の怪人」とかと同様、でっかい画面で観てなんぼって作品ですね。

舞台のほうもちょっと見てみたくなりました、はい。