コーラス
- 出版社/メーカー: 角川ヘラルド・ピクチャーズ
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: DVD
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- アーティスト: サントラ,サン・マルク少年少女合唱団,ブルノ・クーレ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/02/23
- メディア: CD
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MOVIXさいたま
一人で
世界的指揮者のピエール(ジャック・ペラン)は、母親の葬儀のために帰郷する。
そんな彼に、古い友人のペピノが一冊の日記を手渡した…。
時は、1949年のフランス。問題児が集まる寄宿舎へ、新しい音楽教師マチュー(ジェラール・ジュニョ)が赴任した。
子供たちの酷いイタズラに迎えられたマチューだが、何よりも、体罰で規律を保とうとする校長に疑問を持つ。
子供たちの心を開くため、合唱団を結成したマチューは、学校一の問題児、ピエール(ジャン=バティスト・モニエ)の美声に驚嘆する。
やがて子供たちは、歌を通じて純粋な心を取り戻していくのだが…。
☆★☆★☆★☆★
疲れたおじさん、不幸な境遇の子供、天使の歌声を持つとんでもない美少年、さらにジャック・ペラン
これはもう『泣くな』ってほうが無理ってもんですわ。
反則な設定ですよ、確かに。
でもね、ほんとに「心に染み入る」って表現がこれだけふさわしい映画ってのに久々にお目にかかりましたですわ、あたし。
予告で既にモニエくんの美貌と歌声に土下座して謝ってしまいそうなくらいに仰天してしまい、「絶対これは観なくては!!」と思ってました。
最初に出てくる「文部省推奨作品」ってやつに若干引いてしまったものの、ラスト10分は号泣。
反則ですよ、「土曜に迎えに来るはずの親を待ち続ける子供」とかさあ。
反則ですよ、「紙飛行機の手紙」とかさあ。
でも、反則でもあざとさが感じられないから、涙腺の堤防が大決壊しちまったんだな。
90分という短い尺ではあるけども、それを短いと感じさせない、内容のつまったしっかりした映画だったな。
あーだこーだ語るという映画ではないって作品は多々ある。
でもこれは「ハウス・オブ・ザ・デッド」とかみたく「なにも心に残らないから語らない」ってんではなく、
「口にしてしまうと、心に浸透したなにかが失われてしまいそうで、それが嫌だ」からなんだな。
映画が終わってからサントラを速攻で購入した。
しばらくあたしは天使の歌声を聞いて過ごすことであろう。
いやあ、ほんといい映画観たなあ。
ほんと、「何ヶ月に一本でもいいから、こういう作品にめぐり合えたら、それだけで映画好きとしては幸せだ」という、あたしの定番の台詞が適用されてしまう作品でございました。
絶対にレンタルとかではなく、劇場で観ていただきたいですね。
映像がとか大画面でないと、ってんではないんです。
サン・マルク少年少女合唱団の現役ソプラノ歌手であるモニエくんの声は、いい音響で聞かないともったいないですからね。
この美貌ももちろんだけども、この声は彼が声変わりしてしまえば二度と聞くことができないもの。
失われてしまうからこそ儚くて美しいとよく言いますが、それをしみじみ実感しながら、只今サントラ聞いておりまする。
大画面で、とかいいながらもDVDは買うな、きっと。絶対。間違いなく。うん。