いぬのえいが



MOVIXさいたま
一人で


広告代理店でプランナーを務める山田(中村獅童)は、ドッグフードのCMを手がけたことから、子どもの頃かわいがっていた迷い犬のポチを思い出す。
久しぶりに当時住んでいた街を訪ねた山田は、元同級生の香織(小西真奈美)に、その後ポチが東京へ移った自分を追いかけて旅立ち、そのまま帰ってこなかったと聞く。
一方、山田を追いかけたポチは、たくさんの人間と触れ合いながら東京に向かっていた。
それは、現在よりも“ちょっと”昔のおはなし…。

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あざとい。反則。いかんだろこれは。

「こ、こんな「戦法」にひっかかってたまるか!!負けるもんか!!」

とがんばっていたものの、号泣かましまくってしまいましたわよ。


さいころでっかい野犬に噛まれて以来、犬が苦手なあたしが泣いたんだから
犬を飼っていたり、犬好きの人が観たらもっとどえらいことになるだろうなと。
(二度目は犬飼っていた経験のあるひつじちゃんと行ったんだけど、彼女は「涙腺フルスロットル」状態だった)

オムニバスっぽいけどそうではない。
全体的に纏まりに欠ける。

映画としての完成度としては決して高いほうではないだろう。

でも、それでも「ねえ マリモ」にはやられました。反則だよこれはー!!

「うちの子世界一」も好き、「バウリンガル誕生秘話」大好き、
草むらに飛び込む前に一瞬振り向くポチと躊躇するしどーくんがくさいけど好き、
犬アニメ(かなりシュール)も好き、纏まりはないけど、エピソードとしては各自悪くない。
(「愛犬家 白鳥美咲は知っている」って暫く口癖になってて思い出すたび笑ってたもんな)


というわけで、名作ではないけど、感動したわけでもないけど、
あこぎであざとい戦法に反則負けしたって感じですな。

いやあ、泣いた泣いた。脱水症状起こしそうなくらい泣いたもんな。

というわけで、参りました。あたしの負けです。

決して悪い映画ではありません。クソ映画でもありません。ただ、変な映画ではありますなあ。
嫌いぢゃないし、むしろ好きな映画ですけど。