ターミナル

試写会
みはるちゃんのご招待

東欧クラコウジアからニューヨークに来たビクター(トム・ハンクス)は、入国ゲートで職員に呼び止められた。
渡航中にクーデターが起こり祖国が消滅、パスポートが無効になってしまったというのだ。
彼の目的地は「ラマダ・ホテル」。ニューヨークは目の前なのに、パスポートがなければアメリカに入国もできず、
国情が安定するまでは帰国することもできない。
彼は、空港で生活することを余儀なくされる。

ビクターがニューヨークに来た目的は?
彼が大切にしている缶の中身は?

片言の英語しか話せないビクターは、「約束がある」と言うだけだった。


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スピルバーグ作品からは、怒涛の感動作品もないけれど、激怒するほどのクソ映画もない。
それがあたしの彼への評価だったりする(いきなし偉そうですな、ごめんなさい)。
少なくとも出した金額だけの元は取れる、それがスピルバーグ作品とあたしは思っている。

この作品はその評価を裏付ける新たな一本になりました。

まず、脇を固めるキャストがおいしすぎ。
最近ラテン系から続々お気に入りさんが出てきてますが、その一人ディエゴ・ルナくん。
天国の口、終わりの楽園」で「うわー、かわいいー」とのけぞったもんでございます。
今回「髭はちょっとなー」と思ったものの、それでもやっぱ可愛いざんす。、
基本的にはアジア系の顔が好きなんですけど、こういう日本人には絶対生まれてこないようなハンサムってのもいいですな。
(エロババモードに入ってます、ごめんなさい)

空港の警備員、チー・マクブライドさん
この人はあたしの中ではフォレスト・ウィテカー級の「お気に入りの脇役さん」。
60セカンズ」「キッド」「アイ、ロボット」でもおいしい存在でしたね。出てくるだけで嬉しくなってしまう、そんな人。
今回もまあたまらんくらいおいしいんだなあ。ついに外に出て行くビクターに彼がとった行動に「やるね、おっちゃん!!」と思わず顔がほころんでしまいましたわね。

キャサリン・ゼタ・ジョーンズさまもお綺麗です。まあ、設定年齢には多少無理があるような気がしましたけども。

この人たちをはじめとして、皆さんとにかく楽しいったらありゃしない。
その存在を楽しむだけで十分モトを取れちゃった気がします。

でも、それだけでは満点にはできないのが映画ってもんでございます

●弱いなあ
ビクターの「約束」が、あんだけがんばったわりにはなんだか弱い気がするんだな。
あそこまで引っ張ったんだったら、もーちょっとなんかもっととてつもないもんを期待するぢゃないですか(あたしだけ??)
まあ、些細なものだからこそリアルなんだろうなという気はしないでもないけど

●無理がある
トム・ハンクスはいい役者さんです。決して好きではないけど、それでも彼の存在は安心感を与えてくれたりする。
ただね、今回どうしても彼が「外国からのお客さん」には見えないんですよねえ。
頑張ってはいました。演技力はやっぱ凄いと思いますよ。ただ、やっぱ無理があるよなあ。

このマイナス点を引いたとしても、ちゃんと楽しかったし、安心して観れたし、うん、もとはとれたかな。

あ、もとを取るったって、試写会だったか。でも、規定料金出してもきっと大丈夫だったな、この映画だったら。
DVDを買うことはないでしょうが、ね。