オーバードライヴ

オーバードライヴ [DVD]

オーバードライヴ [DVD]

テアトル新宿
1回目 マイケルさんと
2回目 みなみちゃん なっしーと



人気バンドの天才ギタリストとして知られる弦(柏原収史)は、成功とは裏腹に、自分の音楽を見失い始めていた。
ある夜、弦は突然タクシー運転手・五十嵐(ミッキー・カーチス)に誘拐されてしまう。
五十嵐は伝説と呼ばれた三味線弾きで、後継者を探していたのだ。
五十嵐の孫娘、晶に一目惚れした弦は、青森の民家で三味線の猛特訓を開始する。
やがて、王者を決める三味線大会が近づくが、そこへ、五十嵐のかつての弟子で、究極の音色と引換えに魂を売った男、宗之助が立ちはだかった!

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下北沢と下北と間違えたところからこの物語は始る。
ステージでの壁が、この下北で津軽三味線に出会うことにより打破される。
現代的なものと、伝統的なもの、この融和がこの映画の最大の見所である。
ヒップホップな狂言回しと、現代音楽をバックに津軽三味線の演奏が素晴らしい。
映像も、実写、CG,アニメを巧みに組合せ、コミカルな中に音楽にかける青春の高鳴りが聞こえてくる。そんな映画…ってことでいいですか。

ちょっと冒頭真面目に書いてみました。
いやあ、とんでもない馬鹿映画。あたし滅茶苦茶大好きなんですね、こういうの。

馬鹿映画なんだけど、【知ってる人だけついといでー】っていう、好き心をくすぐる「アイテム」がちょこまか出て来て。

悪魔に魂を売った男、あの十字路で…ってのは「オー、ブラザー」にも出て来た人ですね。
「クロスロード」って映画は観たことないですけど、残念ながら。
ジミーおじさんから貰ったツインネックの三味線、岩場の修行をクリアしたあの人、「はらぺこあおむし」…好きだなあ。

終ってからなにかが心に残ったりとかそういう映画ではないけど、
あたしとしては「しょーがないなあ」って苦笑して、三味線の音(で聞く「ミザルー」は格別ですな)を堪能して、それで充分満足です。

凄いなあ、今年の邦画は。
とりあえず「デビルマン」のことは忘れてあげようかな、うんうん