ナイトメア・ビフォア・クリスマス デジタルリマスターバージョン

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス [DVD]

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス [DVD]

試写会 新宿・厚生年金会館
かどいちゃんと


待ちに待ったハロウィンのお祭りの夜。
今年もカボチャ大王ジャック・スケリントンの采配で、万事そつなくことが運び、ハロウィン・タウンは大盛り上がり。
けれど、当のジャックの心は弾まない。毎年、毎年、同じことの繰り返しに飽き飽きしていたのだ。
浮かない気持ちで散歩に出たジャックは、森の中で奇妙な扉を開く。と、そこは、光り輝くクリスマス・タウンだった。
初めて見る光景に心を奪われたジャックは、早速、自分がサンタに成り代わり、とびきり楽しいハロウィン風クリスマスの準備を始める。



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あたしほんっとにこの映画、大好きなんです。

ハロウィン・タウンとクリスマスの国の発想、ハロウィン・タウンのガイコツ頭のジャック・スケリントンが、クリスマスに魅せられるという発想、
それぞれの魅力的なキャラクター、すべてが素晴らしい。
映画としても美術、キャラクター、特殊効果、歌、そしてストーリーと非の打ち所がない。

「信じていれば夢は叶う」という理想に対して、「叶わぬ夢もあるんじゃないか」と現実を突きつける。
しかし、絶望の中にも希望は残り、それが救いとなる。まさに、楽しい「夢」。

ファンタジーなんだけど、ある意味、子供を甘やかさないファンタジーとでも言いましょうか。
ちょっと邪悪なおとぎばなし
万人受けはしないかもしれないけどな。
キャラクター設定、その動き、フォルム、背景が、偏執的なまでに練られているんだよな。
サリーの指先の動きとか、クリスマスタウンの量産型刺繍システム、ロック、ショック、バレルの言葉遣い。
全てが細かいところまで気を配って、完全なバートン色になっている。(監督はH・セリック)

ストーリーは悪く言えば子供だまし(って姪に言われた。しくしく)ですが、本質はあの世界を楽しむことにあるんじゃないかな。
って、言訳してますかね。

とにかくほんとに大好き。
10年前に初めて観たとき、動きを見逃すのがもったいなくて、吹替えでもっかい観ましたっけ。

この映画も「大脱走」「ウェストサイド物語」「ジーザスクライストスーパースター」と並ぶ【でかいスクリーンで観たい作品】の1つだったんです。
だから今回こうして観ることが出来て満足満足。

しばらく「サンディ・クローズを捕まえろ」ってショック・ロック・バレルの歌声が鳴り響いてましたね、今回も。
あ、今これ打ってる最中にまた流れて来たざんす。

あー、ほんと大好きだ、この映画。アニメ界の珠玉の至宝ってあたしは勝手に思っておりますです。