SURVIVE STYLE5+

MOVIXさいたま
一人で

石垣家では今宵も夫婦間のサバイバルが繰り広げられている。
一方的な愛情を押し付けられ、妻(橋本麗香)に殺意を抱く男・石垣(浅野忠信)。
だが石垣が何度殺しても、妻はより凶暴化して甦ってくる。
その頃、人気絶頂の催眠術師・青山(阿部寛)のショーでは、小林家の父親(岸部一徳)が観客代表としてステージに上がっていた。
だが突如乱入してきた殺し屋コンビ(ヴィニー・ジョーンズ荒川良々)が青山を殺害。
催眠にかかったままの小林は、自分を鳥だと思い込んでしまう。
さらにその頃、小林家では3人の空き巣(J・WEST&津田寛治森下能幸)がトランプに興じていた。
奇妙な面々を巡る奇妙な物語は、ここから思わぬ結末に向かって走り出す!?

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昨年「昭和歌謡大全集」を【邦画の隠し弾】と書いた。
今年の【隠し弾】はこの作品だった。

いやあ、【凄い】。【凄い】って言葉しか出てこない。
いったいなにが【凄い】んだか説明できないくらい【凄い】。

凄く面白いのか(うん!!)、凄く馬鹿馬鹿しいのか(うん!!)、凄くあったかいのか(うん!!)、とにかく凄い。

パルプ・フィクション」や「スナッチ」(ヴィニー・ジョーンズが出てるからかな)を思わせる展開がツボ。
最初はバラバラだった各グループの人生がちょっとずつ絡み合って…ってのはあたし大好きなんだなあ。

殺しても殺しても蘇る橋本麗香さんのパワーアップぶりに抱腹絶倒だったし
浅野忠信のやられっぷりもたまらない(あ、森にいって帰って来てってのは「スナッチ」の飛行機+パスポートスタンプみたいだ)

ヴィニー・ジョーンズ(殺し屋)さまを荒川良々(殺人コーディネーター&通訳)と組ませてしまうって感覚も大好き。
この二人が出て来ると、あたし椅子から落ちそうになるくらい笑ったもんな。
事務所に貼ってある数々の「犠牲者」の写真、とある人の写真がアップになったときは「ああ!!」…またしても爆笑。

空き巣トリオがまた最高。
Jと森下(キルビルvol1でGOGOちゃんに殺されてた援交男)がすぐ見つめあってしまって、お約束のBGMが流れてくるとまたしても大爆笑。
ジェイくんって男前ですねー。あたしかなり好きなの、こういう顔。しかもガタイ良し。
津田寛ちゃんは出てくるだけで嬉しくなってくる存在。今回もまいりました!!でございました。

阿部ちゃんは…お見事です、参りました、抜群です。もうあなたに夢中。
あの「はいからさん」の伊集院少尉がこんなになってしまったか…でもあたし今の阿部ちゃんの方が好きだなあ

そしてCMプランナーの小泉今日子さん…この人の考えたCMってのが実際放映は無理だろうけど凄く好き。
クライアントのソニー千葉さん(この人がまたおいしいったらありゃしない)もそりゃびっくりするよなあ。

小林一家も非常においしい。娘はスウィングガールズの惚れっぽいおねーちゃん。
麻生祐未さん演じる奥さんも、そして息子もとっても好き。
鳥になりきってる岸部さんは…やっぱこの人はいいよなー。

その他にもピエール瀧とか、濃ゆい人がちょっとだけ出て来たりして、愉しい愉しい。
(カラスにつつかれてばっかの女子高生とか好き)

いやあ、ほんっとに好きだ、この映画。
多分何度も観てしまいそうな気がする。ってか、何度も観たらその度に新しい発見ありそうな気がする。

おすすめです、はい。
ただ、ブラックな笑い、馬鹿馬鹿しい笑いが駄目な人は生理的に受けつけないかもしれないなあ。


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