アイ,ロボット


古河光映会館
一人で

西暦2035年
家庭用新型ロボットNS−5の発売を目前に控えたUSロボティック社で、ロボット工学の第一人者、ラニング博士(ジェ−ムス・クロムウェル)が謎の死を遂げる。
シカゴ市警のスプーナー刑事(ウィル・スミス)は、博士の死をロボットの仕業と読むが、
主任のロボット心理学者カルヴィン博士(ブリジット・モイナハン)は『ロボット3原則』を掲げ、人間に危害を加える可能性を全面否定する。
そこへ、一体のNS−5(アラン・テュディック)が動き出した。
それは、3原則をプログラムされていない『特別な』ロボットだった。

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SFは敬遠するあたしでも、アシモフの名前は知っている(あたしはアシモフ作品は「黒後家蜘蛛の会」とかの殆どミステリーでしか読まないんですけどね)。
そして「ロボット三原則」もちゃんと知っている。

予告の時点で観るかどうかは迷っていた。
微妙に振れていた針を一気に【絶対観る!!】にぶっちぎらせたのは、たった一人の名前だった。

アラン・テュディック(http://www.fmstar.com/movie/a/a0152.html

あたしの中では「ティモシー・スポール」「スティーブ・ブシェーミ」「クリストファー・ウォーケン」と並ぶ【脇役界の至宝】といえるおかた。
「ロック・ユー!」で出会って以来、気になって気になってしょうがない役者さんだ。
アトランティスのこころ」では、あの中途半端映画を、彼の存在(出演時間は約三分)のみでおっけーにしてしまった。
とにかくほんとに大好きだ。熱愛まではいかないけど、めちゃくちゃ好きで、今後を見守っている人だったりする。

そのアランがサニーをやる。声だけでなくモーションキャプチャーもアランだって。
だったらもう観るしかないでしょう。

…いやあ、アランは凄い。
あのサニーの「仮面」の下に、アランのシニカルな笑顔が見えたような気がした
特に後半のウィンクの場面では、アランがそのまんま見えた。あたし限定だろうけど。
思わず「うほー!!」って声あげちゃった(光映会館さん、うるさくしてごめんなさい)。

アランを堪能できたのはいいけど、この映画では知名度上がらないだろうなあ。
ジョン・ハート(「エイリアン」の一作目でエイリアンに腹を食い破られた人、あと「エレファントマン」もやってます)同様
「その場面(役)を覚えている人は多いけど、誰もその役者さんを思い出せない」ってなっちゃうような気がする。

でもいいや。地道に見守っていくつもりだから。

あ、ストーリーとかに全然触れてませんな。
いや、オチ読めてたから。冒頭すぐで「親玉」が出てきたときに「あ、こいつだ」って思ったし。

面白かったですよ。よく出来てましたさ。

冒頭三分間、「ウィル・スミスのサービスショット」で生唾ヨダレ状態で放心状態になりましたしね。
コンバースのバッシュ履く姿があんなにかっくいい男は少ないよな。あふー!!でした。

ジェイムス・クロムウェルもいいです。
ってか、この人に関しては出遭いが「ベイブ」で、その演技があまりに素晴らしかったので
未だにこの人が画面に出て来ると、ちっこい豚が脇に控えてるような気がしてしょーがないんですよね。
今回もホログラフの脇に一瞬探してしまいました。いかんいかん。

はい、よくできたうまいことまとまった大作映画でした。
アラン・テュディックはやっぱり脇役界の至宝だ、ウィルの肉体は素晴らしい、これがあたしの感想です。ごめんなさい