トゥー・ブラザーズ

トゥー・ブラザーズ スタンダード・エディション [DVD]

試写会
内幸町・イイノホール
かどいちゃんと

1920年代。仏像を求めてカンボジアへ来たイギリス人冒険家、マクロリー(ガイ・ピアース)は、現場で一匹のトラを撃ち殺した。
残された双子の子トラのうち、兄トラはマクロリーに連れられていくが、盗掘を密告されたマクロリーが留置所にいる間に、サーカスへ売られてしまう。
一方、弟トラは行政官の幼い息子の遊び相手として引き取られるが、飼い犬をかみ殺したため知事へ献上されることに。
1年が過ぎ、知事がトラの決闘遊戯を主催した。そこで、双子のトラは運命の再会を果たす…。


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(この映画を観て感動に泣いた人は絶対に読まないでください)


「世界が泣いた」って?
…いかん、やばい、あたしは世界標準からはずれてしまったのか。

「全米が」って謳い文句なら「あたしじゃぱにーずだから」って逃げられたが、「世界が」ときたらもう駄目だ。

だって、ほんとこの映画つまんなかったんですものー。

家族向けの動物映画ってことで、、確かに、琴線に触れてくる部分もあるんだけどね、いかんせん、【退屈】。
もう少し、テンポとか、アクセントをつけて、ドラマとしてもっと練ったシナリオが出来なかったもんでしょうかねえ。
30頭を用意したというだけあって、「トラ」の演技は目を見張るものがあるっすよ、そりゃね。
合成技術も使っているんでしょうけど、見事としか言いようがないです。
それだけに、ドラマの平板さが残念でならないっす。 

あたしは心が荒んでいるんだろうけども
【血の味を覚えて一年も野性に戻ったトラなんだから、かわいがってくれたガキの顔なんて覚えてるもんかい】
【ってか、ここで食ってしまった方が【無防備に猛獣に近寄る子供】にはいい教訓になったろうが】
【殿下んちの家宝を無造作にジャングルに捨てるな、このガキはあ!!】
ガイ・ピアースってなんで映画を選ばないのかなあ】

と、いらんことばっかり考えてつっこんでしまいました。
特に「子供への教訓」は、帰りのエレベーターの中で連れのかどいちゃんと盛り上がってしまい、ふと気がついたら周囲の白い目が…
世界標準からはずれた女なんです、ごめんなさい。

いやあ、試写会でよかった。これで金払ってたらあたしシャレにならないくらいぼろくそにけなしてたもんな。


とにかく、この映画に対しての言葉はこれしかない
【子供と動物という必殺必勝アイテムを二つも使ってはずしてるんだから、確かに珍しい作品ではありましたね】

子供と動物って組み合わせなら、まだ「スパイダー・パニック」のほうが完成度高いぞ、まったく。

まあ、心の荒んだ世界標準から外れた女の戯言ですので、どうか聞き流してやってくださいませ。