マッハ!
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2004/11/25
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上野東急
なっしーと
タイの片田舎、のどかなノンプラドゥの村では、人々を災いから守ってきたオンバク像の感謝祭が執り行われようとしていた。
そんなある晩、オンバク像の首が切り取られ、村の外に持ち去られてしまう。
犯人は村の出で、今はバンコクで密輸団の手先となっているドンという男だった。
災いを恐れる長老たちは、村一番のムエタイの使い手である青年ティンに白羽の矢を立てる。
村人たちが貧しい暮らしの中から集めた旅費を手に、ティンは一路バンコクへ旅立った。
初めて見る大都会でティンはドンの居場所を探し始めるが…。
☆★☆★☆★☆★
前から気になってたんだ。
チラシにあった「5つのお約束」ってのがツボでしてね。
というわけでまずその「約束」に沿って感想書いてこうと思います。
1・CGを使いません
いやあ、さすが「ここぞとばかりに丁寧にこれでもかとばかり作りこむ」タイ映画。
「ってか、こんなんCGでいいぢゃん!!」と思わせるような場面が続々。
「うわ、これはさすがにCGだろ」…違うんですねえ。
エンドクレジットんときにメイキング流れるんだけど、「うわ、まぢでやってたんだわ」
…はい、約束クリア
ただまあ、強いて言うなら「確かにCGは使ってないけど編集はばしばしだったわねえ」…まあ、いっか
2・ワイヤーを使いません
「いくらなんでもこれワイヤーだろ」…違うんだなあ。
トゥクトゥク衝突場面なんて、人力で持ち上げてて、ラストのメイキングで大爆笑しちゃったもんな。
冒頭の「樹からばしばし人がおちる」って場面でも、ちゃんと途中の枝とかでワンクッションきちんと取ってるのね。
メインの人だけでなく、他にも身体能力が非常に高い人々が満載ってことですわな。さすがムエタイの国。
はい、約束クリア。
3・スタントマンを使いません
そりゃそうでしょ、主演のトニー・ジャー(余談だけど織田裕二にそっくしだな)が元スタントマンなんだから。
これは主演の人だけに関してなのか、脇の人たちも全部ノースタントなのかは不明なので、クリアかどうかはちょっと微妙
4・早回しを使いません
これはほんとにお見事!!
早回しどころか「わからなかった人のためにもう一度」ってやつがスローで何度もっていうサービス満載
(これは「快盗ブラックタイガー」でも使われていた"テクニック"。あたしこれ大好きなんだー)
はい、約束クリア
5・最強の格闘技ムエタイを使います
これはもう完璧にクリア。
いやあ、かなり笑いましたねえ。
ストーリーは非常にオーソドックス。香港映画のノリですわね。
なにより笑ったのはヒロイン・ムエを演じるプワマーリー・ヨートガモンちゃん。
「この顔、どっかで観たぞ…」
また病気が出てしまって、脳内データベースは今まで観たタイ映画を検索し始める。
…ない。どこで観たんだ。勘違いか?いや、絶対に観てるはずだ。この顔には絶対確実に見覚えがある。
突然かしゃ!!って検索完了。
【タイで出稼ぎか、アニ!!しかも女装して!!】
そーなんです、木更津キャッツアイの【アニ】、バトロワの【三村くん】こと塚本くんにそっくしだったんですわ。
初めて観たタイ映画「レイン」ではパンヤオの伊藤君のそっくりさんに出遭った。
「the EYE」では本上まなみちゃんのそっくりさんに出遭った。
そしてこの映画ではアニと織田裕二(ファンの人には激怒されそうだけど)のそっくりさんに出遭った。
タイってのは、日本人顔がわんさかいる国なんですかねえ。まあ、一部だけしか知らなくて言うのもなんですが。
さてその織田くんときたらスパイダーマンに負けるかっの勢いで 狭い所 高い所 低い所 すり抜けておられました。
人間ってすげーな。
地下第1試合は たった1撃で・・この時が一番強くみえた
いやいや!相手が弱かったんだ。そーだそーだ
ガクランのトシロー(一応日本人って設定らしい)には笑うやら頭抱えるやら。
眼鏡で出っ歯で首からカメラ下げてる日本人ってのからは随分「昇格」したんだろうけど、もうちょっとなあ。
まあ、彼の「卑怯」っぷりが結構ツボだったらおっけにしてあげませう。
ついに 片隅でイワクありげに座っていたタトゥー男が 不気味に立ち上がり…レフリーまでが 「う 嘘だろ」とおののくシーン。
ものすげぇ強敵かと思いきや狂敵だった。
目に付く物をなんでも使う「アイテムユーザー」ってやつで、あたしゃこの人が一番好きですね。
こんなやつ店においといたら暴れたときに後始末が大変なのに、なんでオーナーは飼っておくのかなあ。
キレるまでは静かにしてるから「ま、いいだろ」って感じなのかしら。
最終兵器って風情だったけど、結構弱かったしなあ。
まあ、こういう人はお約束だから好きですけどね。二の腕がたくましくて萌えましたしね。
悪の親玉の名前が コム・タンってのがこれまたツボ。あー、食いたい〜(をい!!)
ってかさ、へんなボイスチェンジャーなくても しゃべれるじゃん。
車椅子のってるし。 羊たちの沈黙のファンなのか?
「俺が神だ」なんてほざく奴は大概やられちゃうんだけど…っていう、これまたオーソドックスなキャラでした。
気分は深夜、かつての東京12チャンネルを彷彿とさせる時間を過ごす事ができたです。
つい夜中に目が覚めて、テレビを付けたら最後まで観てしまう感覚。
うん、「木曜」っぽくてあたしは非常に大好き。満足満足。