箪笥
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2004/12/24
- メディア: DVD
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大宮シネマリゾート
一人で
父に連れられ、ソウル郊外の家に帰ってきたスミとスヨンの姉妹。
若く美しい継母のウンジュが2人を迎えるが、笑顔の奥には冷たい表情が浮かぶ。
姉のスミは異様なまでに妹スヨンを気遣い、ウンジュへの不信を顕わにした。
その日から、家の中で奇妙な現象が起こり始める。姉妹を襲う悪夢、ウンジュの視界に映る不気味な影。
不安から、継母と姉妹の関係はさらにこじれていく。恐怖が限界に達した時、スヨンの部屋の箪笥の中で、隠された家族の秘密が明らかになる。
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これ、観終わった直後は「にゃんだ、こりはー」って思ったっすよ
「ちゅまんにゃいー」と言語が不正確になるくらい脱力してまして。
過去に飛んだり、幻想の世界に入ったりで、非常に複雑な構成になっており、ちょっと気を抜くと、話が解らなくなりそうな映画だったんで
結構疲れたってのもあったんだけどさ。
よくありがちな「怖い場面は全部予告で既に観ちゃってましたね」ってやつだったし
しかも【出るな、これ…ほーら、出たー】って見当ついちゃって怖くなかったしさ。
【結局オチはそれかい!!】って腹も立った。
でもね、暫くしてからふと気がついた
【うわ、きっついなー】
このくっそ生意気な長女スミ(あたしは完璧な家庭を築こうといっぱいいっぱいの継母の姿を哀れんだもの)が背負ってるもの。
その重たさと哀しさに【きっついぜ、それはー】と。
ウンジュがスミに言う台詞がどうしても頭から抜けない。
【おまえはこの瞬間を死ぬまで後悔することになる】
そう、「この瞬間」があったから、そしてそれは自分のせいだからスミは「逃げ」てしまったんだろう。
韓国ホラーに多いのは【自業自得】ってやつだ。
「んなこと言ったって自業自得なんだからしょーがないぢゃん。そりゃ呪われるでしょーよ」
(たまに「ボイス」みたいに逆恨みっていうタチ悪いパターンもあるけど)
そう、「大変ですねえ。でもあたしは大丈夫だから問題な−し」って安心して観てられるとこが気楽なんだわね。
これは「自業自得」でもあるけど、でもきっついだろうなあ。
なんてのかなあ、伏線がとにかく多いんで、DVDとかで重箱の隅つつくみたいにして観賞して楽しむタイプの作品ではないかなと。
でも、あたしゃ買いませんけどね。
とりあえず「きっつい映画」。それがあたしのこの映画への感想です