白いカラス
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2004/11/05
- メディア: DVD
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大宮シネマリゾート
一人で
コールマン・シルク(アンソニー・ホプキンス)はユダヤ人で初めての古典文学教授だった。
しかし、講義中に発した一言が黒人差別だと批判され、辞職に追い込まれてしまう。
怒りをぶつけるため、コールマンは作家のネイサン・ザッカーマン(ゲイリー・シニーズ)に、この事件を本にしてくれと依頼する。ネ
イサンは断るが、2人の間には不思議な友情が芽生えていった。
しばらくして、コールマンにはフォーニア(ニコール・キッドマン)という若い恋人が出来る。
幼少時代の虐待が誰にも言えない心の傷となっているフォーニア。しかし、コールマンこそ、決して知られてはいけない秘密があるのだった。
☆★☆★☆★☆★
…いやー、きましたね。
秋〜冬の映像の美しさと全編を貫く空気に心底、震えます。
主要登場人物が皆、それぞれの不幸を背負っているわけですが、
おそらく少しだけ違う選択をしていれば、もっと楽に生きられただろうにと思わせる人生の皮肉さと残酷さが身に沁みてきちゃって。
捨てたかったものは何か。
捨てられなかったものは何か。
それが人間の一生を決めるのかもしれませんな、なんてことちょっと真面目に考えてみました。
ニコール・キッドマンの熱演には凄味さえ感じます。
綺麗すぎていわゆる「 white trush」 に見えないのがツライけど。
(つくづく思った。「トロイのヘレン」はこの人にやっていただきたかった)
アンソニー・ホプキンスの運命の女と思えば納得できるか。うんうん
ニコールvsアンソニー・ホプキンス、
ホプキンスvsゲイリー・シニーズ、
シニーズvsハリス、それぞれガチの場面でノリノリの演技をしているのが眼福。
エド・ハリスはやっぱ迫力だよな。
登場した瞬間に画面を支配してしまったですもの。
ってか、この映画ってば、そういう「たった一人で画面がもってしまう」人が揃ってるんだものな。豪華でございます。
ゲイリー・シニーズとエドのガチは鳥肌でしたね、ほんとに。
あたしがこの二人のガチ観たのは「アポロ13」以来ですけど、いやあ、エドったらすっかりおじさんになっちゃって…
いやそんなこたーどうでもいいんだけどもさ。
ストーリーには確かにちょっとだけ掘り下げ足りないかなって気がしたけれど、その分想像でいろんなこと考えられたし
なにより一癖も二癖もあるキャストばっかりで、それを堪能いたしましたのであたしは満足でございます