花嫁はギャングスター
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2004/09/25
- メディア: DVD
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
大宮シネマリゾート
一人で
「たった一人で50人の敵を倒した」という武勇伝を持つ、女組長のウンジン(シン・ウンギョン)。
彼女はある日、ずっと探していた生き別れの姉をようやく探し当てるが、姉は末期ガンでもう助からない状態だった。
ウンジンは姉に「生きている間に花嫁姿を見せて」と頼まれ、すぐにお見合いをするが、かわいらしく振る舞えずことごとく失敗。
そこでモテないけれど真面目な公務員のスイルに白羽の矢を立て、どうにか結婚に持ち込んだものの…。
☆★☆★☆★☆★
アンテナにひっかかってはいなかった
今まで観た韓国映画のワイヤーアクションっていったら
踏み切りもないのに宙に浮く「火山高」しかり(面白いんだけどね)
やたらとくるくつまわってるだけ「アウトライブ」しかり(大好きなんですがね)
だから「どうかな」って。
でも「聖地」の1つである大宮シネマリゾートでの上映だ。
たとえ内容はずしたとしても、最高の環境で観れることだけはまちがいない
ってなわけでなんとなく足を運んでみたら、これがまあ大当たり。
単なる「馬鹿のりのワイヤーアクション映画」、のような気持ちで観にいきましたが、まったく違いましたね。
お見事!!なのは人物の描き方が非常にはっきりしていること。
主演のシン・ウンギョン。
傍若無人な乱暴者が姉だけに見せるケナゲな愛情など、彼女の持ち味である中性的な魅力が最高に最大限に活かされていました。
彼女のアクションがすごくかっこいいんだな。
シザーを武器にばったばったと敵をなぎ倒す…惚れましたね、まぢで。
亭主のスイルも「とほほ」男として登場して来たものの、だんだん味が出て来て
「ああ、いい亭主だなあ、この人」と惚れそうになりました。
見てくれは確かにぱっとしないけど、こういう人と一緒になれば幸福なんだろうなあと。
この夫婦のH場面がもう最高なんですわ。
「子供が見たい」という姉のために子作りを開始するんだけど、ウンジンがスイルの上にまたがって「決行」。
オヤジがメインのH場面ってのはなあって苦笑しちゃうんだけど、ここから始まる一連の流れが、涙がでるほど愉しい。
そしてウンジンの子分たちが皆さん個性的でおいしいったらありゃしない。
ロンブーの亮ちゃんのばったもんパタくんがあたしとしてはお気に入り。
敵にあたる白ザメ組の皆様がまたおいしくてたまらんですわ
親分があたし好きですね。顔も声も佇まいも、微妙にツボでして。
親分が煙草くわえると条件反射で火をつけてしまう…こんなとこが「伏線」(っていっていいのか、これ)。
とにかく、出て来る人がみんなしっかりキャラが確立してて、誰も彼もみんな大好きです。
これ、ほんと面白いのに、映画館ガラガラだった。なんでだろうなあ
香港やアジア圏ではヒットして二作目も完成してるのに(しかも二作目の敵役はチャン・ツイィーだそうで)
なんでかなあ。
とりあえず、本気でお薦めです。
DVDとか出たら買うんだ、ちゃんと
「なんか疲れたなあ」とかってときに観賞したら元気をもらえる、そういう作品でした。