レディ・キラーズ
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2004/11/17
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大宮ロキシー
山ちゃんと
ミシシッピ川のほとりの一軒家に暮らすマンソン夫人(イルマ・P・ホール)は、悪しき行いを許さぬ敬虔なクリスチャン。
ある日、夫人の家に上品な紳士(トム・ハンクス)が訪ねてくる。
男は教会音楽の研究者を名乗り、マンソン家の間借りを申し出る。
実は男の正体は「教授」の異名を持つ天才的な大泥棒だった!
教授の狙いはミシシッピ川に浮かぶカジノ船の金庫。
翌日から演奏仲間を装った4人の犯罪エキスパート(マーロン・ウェイアンズ J・K・シモンズ ツィ・マー ライアン・ハースト)
がマンソン家の地下室に集まり、カジノに向けてのトンネル掘りが始まった。
だが彼らの計画は、マンソン夫人の存在によって意外な展開を迎えてゆく…。
☆★☆★☆★☆★
予告を観たときに思った
「ルパン三世に似たようなエピソードあったなあ」
気になったので調べて見た
「マダムと泥棒」という作品のリメイクらしい
(ルパンのpart2では、映画のパロディみたいなエピソード多かったですからね)
で、友達がこの作品のビデオを持っていたので借りてみた
リメイクを先に観てから、オリジナルを観ようと思って、まだこっちは観てない。
というわけで公開初日にいってまいりましたですよ
ほんっっっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉに面白かった。
一切の無駄もダレもない脚本に映像。そして「お見事!!」としか言えないキャスティング。
トム・ハンクスって、あたし的にはあんまし得意でない役者さんなんだ
ゲイリー・オールドマンやメリル・ストリープ同様【確かにうまいよ、でもそれがどーした、けっ!!】ってなっちゃうの。
売れてない頃は好きだったのね。「ターナー&フーチ」とかめっちゃ良いし。
でも、この映画のトム・ハンクスは泣くほど良かった。
上品を装っているけれど、あの「笑い」で「あんたやっぱ悪党だよ」と思い出させる。
(この「笑い」は彼自身が考案したらしい)
コーエン兄弟の映画ってやっぱり凄い。
(このかたたちも名前だけで「観るぞ!!」と決定する監督だったりします)
禁煙の家の中で喫煙する「将軍」(あたしはこの人がやたらめったら大好き)。
みつかりそうになると素晴らしい「離れ業」をかます。
これが「伏線」。
緊張するとお腹がくだる「パンケイク」。
これも「伏線」。
きっちり張ってある伏線をきっちりちゃんとあとで拾ってくれる。
「ああ、そういうことだったのか」「ここにこうつながるかー!!」とちゃんとすっきりさせてくれる。
映画ってのはやっぱりこうでないといけませんですな。
しかしライアン・ハーストって「タイタンズを忘れない」と全然キャラ違うなあ。
でもあたし、このランプ役の彼がめちゃくちゃ好きだ。
あと「人物」ではないけど、マダムの亡くなった御亭主の肖像画が非常にツボ。
こういう遊びって大好きだな、あたしー!!
ただの一人も無駄キャラがいない。ただの一個も拾い忘れた伏線がない。
派手さとかそういうのはないけれど、「お見事!!」が凝縮された、極上の逸品でございました。
本気でお薦めいたします。
さて、オリジナルを観るか、今から♪
アレック・ギネスが滅茶苦茶良いらしいですからね。