オーシャン・オブ・ファイヤー

オーシャン・オブ・ファイヤー [DVD]

オーシャン・オブ・ファイヤー [DVD]

大宮ハタシネマ
一人で

勝者には最高の富と名誉が与えられ、敗者にはただ死あるのみ…。
千年の歴史を誇るアラビア砂漠のサバイバル・レース“オーシャン・オブ・ファイヤー”に、
アメリカからやってきたカウボーイ・フランク(ヴィゴ・モーテンセン)と野生馬・ヒダルゴのコンビが挑む。
彼らの行く手に待ち受けるのは、3000マイルの熱砂地獄やあらゆる物を飲み込む砂嵐。
かつてない死地の中、フランクは自らの体に流れるインディアンの血と向き合い、最後まで闘い抜くことを決意する。
そんなフランクたちに、よそ者に栄誉をさらわれることを許さない人々の陰謀が迫っていた…。


☆★☆★☆★☆★

【まず最初に】

アラゴルンって、エド・ハリスに似てません?
(「ニードフル・シングズ」とかに出てる…そう、多分恐らくまだ自分で作品選べなかった頃の)
あたしまぢで似てると思ったんだー
ということは彼が将来ハゲても全然問題なくやってけるってことなんでしょーね


さてさて。
ハムナプトラっぽいCGアクション映画と勘違いさせるあのCMはどうなんだろなあー・・。
そういうのを期待すると裏切られる、意外と地味な映画でしたわうお。
でも個人的にその方が好きですけどね。


メインは主人公の自分探しの旅という感じですかねえ。
品があって、控えめにメッセージもあって、ラストに「ジーン」とさせられる良い映画でした。



残念なのが前半。レースが始まるまでが結構長いので、ちょっと退屈に感じます。
とくにアラゴルンが落ちぶれるいきさつが【らすとさむらい・ウェスタンばーじょんっすか???】
でも、それも後半の「ジーン」によって払拭されましたけど。
(だって、馬の大群が駆け巡るんすよー。じーんってか興奮しちゃうましたな)


●すごい


いやー、しかし、ヒダルゴすげーなー
シービスケット」でも驚いたけど、ちゃんと演技してんですよ、馬が。
目で語るんだな、ヒダルゴは
「なーにをいってんだかー」「ほーら、はやくしてってば」「そーんなこと言われてもなあ」って声が聞こえてきそうなんだもの。
まぢで凄いんだ、ヒダルゴ。お見事!!


●更に凄い


凄いといえば、オマー・シャリフ
アラビアのロレンス」の「黒のシーク」(いや、あたしが勝手に命名したんですが)


砂漠の彼方からやってくる、黒装束に身を包んだシーク。
あたしは当時小学生だったくせに、そのあまりのかっこよさにひれ伏してしまいました


ほんとにかっこよかったんだ。あたし、ロレンスより絶対シークのほうがかっこいいと思ったもの。
これを観てから20年近く経過したとき、グイン・サーガのスカールに出遭った。
即座に「愛してる、スカールさま!!」となったのは、間違いなくシークの影響だな。


そして今回の役どころは…やっぱりシーク。
【うはー!!!!!!!!!!!!!!】


あたし、あのシークが砂漠でそのまんま年とって出てきたんかとまぢで思った。
「ああ、長い年月が、あの渋いシークをこんなひょーけたじーさんにしてしまったんだなあ」とかね。


渋いシークも好きだけど、このシークも好き。
隠れてウエスタン小説読んでるとこがまたたまらなく好き。


かっこいー!!うはー!!
なんてこったい、アラゴルンより全然かっこいーぢゃねーか!!
だひゃー!!!!!!!!!


「転校生」「キル・ビル」では中学生だった自分に戻ったけど、今回は小学生だった自分にであってしまいました。


ほんとかっこよかったあ…はあ(ためいき♪)



●とんでもなく凄い


映画の後半、アタマにひっかかってしまったことがあった。
「これは終ったらすぐしげちょん(馬に(も)詳しいあたしの友人)にメールしなければ!!」


忘れないように何度も繰り返していたから、ちょっと後半集中して観れなかったかも。
でも、そのくらいあたしには「重要」なこと。


映画が終って、ほんとにそっこーでメールした


「いきなりですが、質問です
馬っていうのは、足に大怪我してて、しかも炎天下で飲まず食わず。
そんな状態でも砂漠を全力失踪かませるくらい生命力の強い生き物なんでせうか」


しげちょんからの返事


【それ、どう考えてもラクダです…】


だよな、ラクダだよな。もしかしてヒダルゴってマスタングでなくてラクダだったのか?
いや、でも、アラブ馬をざくざく抜きまくれるほどの全力失踪できるんか、ラクダってのは??


いやー、砂漠の砂嵐も、イナゴの大群も凄かった。
でもさ、やっぱヒダルゴの生命力が一番物凄かったよな。


あ、また長くなっちゃった。
とりあえず、なーんにも期待しとらんで観たら、結構面白かったんで、ちょっと得した気分です