映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ

大宮東宝白鳥座
たけるくんと


今日も元気に街を走り回る、しんちゃんと風間くん、ネネちゃん、マサオくんとボーちゃん。
偶然入り込んだ映画館で、スクリーンに映し出された荒涼とした風景に見入るうちに、しんちゃん以外の4人が姿を消してしまう。
子供たちを捜し、野原一家が再び映画館に足を踏み入れると、いつの間にかそこは映画の中!
西部劇の街で、風間くんたちは春日部の記憶を失っていた。
何とか現実へ帰る方法を考える野原一家だが、そんな彼らに、街の知事、ジャスティス・ラブの目が光る…。


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…やっぱり映画版しんちゃんは凄い。
毎回毎回グレードの高さに唸るんだけど、今回も【お見事です。参りました。ありがとうございました】でしたさ


今回は西部劇パロディなんだけど、細かい遊びが徹底的にきいてて、これがまた唸る唸る。
「荒野の七人」が出て来たときには(特にユル・ブリンナー)、「だはー!!」って声あげちゃいました。
マックイーンにブロンソンジュリアーノ・ジェンマ…声優さんまで同じ人なんだわよ。


「すげー!!まぢすげー!!だはー!!」


ほんとに、子供と一部のアニメファンだけで終らせるには、あまりに勿体無い作品でしたね、今回も


確かにベタだし、幼稚っちゃ幼稚なストーリー展開だけども、ひとたびはまるとさあ大変。
あたしは映画本来のもつ醍醐味ってやつに徹底的に酔いました。


あー、つばきちゃんかわいかったなあ。可憐で、可愛くて、芯が強くて。
しんちゃんだけでなく、あたしも惚れましたわ。「戦国」のレンちゃんに並ぶ、クレしん映画シリーズ屈指のヒロインですな。
だからこそ、カスカベ座に戻ってきたときの「オチ」は、わかっちゃいたんだけど切なかったっす。
まぢ可愛いっす。めっちゃ大好きっす。はいー


そして今回、あたしが心底まいっちゃったのは、ボーちゃん。
強い人に取り入って保安官になってしまい悪逆の限りを尽くす風間くん、
すっかりなじんで「夫婦」となってしまい、ネネちゃんの尻に敷かれっぱなしのマサオくん。
みんなそれなりにこの世界にしっかり馴染んで生活しているんだけど、
ボーちゃんは町外れのテントで、スナフキンのように暮らしているんですわ。


「しんちゃん わが友 春日部 わが故郷」…ぼーちゃーん!!!!!!!!


しんちゃんと二人、「覚えていることを忘れないようにするのが、この世界で生き残る唯一の手段だ」って
いろんなことを話す場面、あれが滅茶苦茶好き。


ボーちゃんは、常にボーちゃん。どこにいっても、なにがあっても、いつもボーちゃんはボーちゃん。
【不変の男 ボーちゃん】にあたしは滅茶苦茶参ってしまいました。


というわけで、今回も完全に非の打ち所がない、文句のつけようがない、そんな作品でございました。
まだまだ映画版クレしんはやめられませんなー。



【余談】
冒頭の「リアル鬼ごっこ」は絶品。
初手から顎が痛くなるくらい笑いましたね
あれ観るためだけにでも規定料金払う価値は充分ありますわ