テキサス・チェーンソー

試写会
新宿厚生年金会館
みはるちゃんと

1973年8月18日。テキサスの田舎道をワゴン車で旅する5人の若者は、道の真ん中を放心状態で歩いている女性に出くわし、車内に乗せる。
だが彼女は、突然「あそこへ戻さないで!」と叫んで錯乱し、股間に忍ばせた拳銃で自らの頭を撃ち抜いてしまう。
自殺を目の当たりにした5人は、ともかく警察に通報しようと近隣の給油所に駆け込むが、
保安官の返答は、近くの製粉所まで死体を運んでくるようにという奇妙なものだった。
仕方なく製粉所に向かう5人。
その目前に、想像を超えた惨劇が待ち構えているとも知らずに…。


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トビー・フーパーの名作(珍作ともいう)「悪魔のいけにえ」のリメイク。
リメイクってもんに関しては徹底的に反対!!の意見を持っているんですけども、これは結構いただけましたねー


だって、面白かったもの。


映画が始まって30分くらいかなあ
…思い出しましたよ。あらゆるジャンルの映画の中でもホラー映画こそ一番劇場で見るべき作品だということを。
現代の技術でもっとも観客を驚かせているのは、音響効果によるものでしょう。
後ろを何かが通ったような音。ドアのガタガタ震える音。いろんな音に緊張しまくり。


で、思い出したついでに気がついた
これって新しいイメージを作りたかったのではないような気がする。
原作の怖さに敬意を払って、あくまで古典的なつくりにこだわった作品じゃないかって。
特に、カメラアングルにこだわっている事は明らかでした。見事っす。
しかし、それでいて古典的な良さもありまして。


もう、全編「いやん、お約束ぅ!!」の嵐…ってより暴風雨が吹き荒れてましたね


「だからさ、普通そういうのおいてくし」
「前日逢ったばっかの男と、そんな激しくあんた車の中で…しかもほかに3人も人が乗ってるでしょうに」
「あのね、いかにもあからさまに怪しい地下室とか普通入ってかないし。しかも人んちでしょーが」
なんてもうつっこむつっこむ、つっこみの嵐&大爆笑


ガタガタ怪しい音がする戸棚…全員揃ってびくびくしながら扉をあけると…ねずみー!!(お約束中のお約束)
笑った笑った、まぢで笑った。


レザーフェイス一家がまたいいんだなあ。
オリジナルでは随分ぶよった巨漢の末っ子だったけど、ずいぶんマスキュラスな巨躯になってしまって。
まあ、さすがに「だはー」ってなりませんでしたけどね、いくら筋肉胸板好きのあたしでも
(だってレザーフェイスったら脱がないんだもの。まあ脱いでもどうなるってもんでもないけどもね)


とーちゃんが随分こざっぱりとしちゃって…でもまあ、やるこたー同じだあね
ねーちゃんに「トイレ手伝ってくれ」って頼んで尻さわりまくる…ぎゃはははははは


「金をつまれても笑顔とサービスは売らないわよーん」ってかーちゃんも、
ある意味末っ子よりたちが悪くておっかないにーちゃんも、ほんとみなさん結束が硬くて愉しい家族だなあ


しかし、ほんとに笑った
いきなし登場した末っ子には大爆笑しちゃったし、彼が「レザーフェイス」で再登場したときはまたしても大爆笑



ほんと、お金かけて丁寧に愛情注いで作り上げた、極上の「なつかしのホラー映画」って感じでしたね。
このくらいきちんとやってくれるんなら、リメイクってもんに対する偏見、少しは減るんですけどもね


あー、面白かった
チラシにあるように「悲鳴の祭典」でしたね。満足満足