殺人の追憶
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2004/08/27
- メディア: DVD
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九段下・千代田区公会堂
マイケルさんのご招待
1986年、ソウル近郊の小さな村で手足を縛られた女性の変死体が発見される。
地元刑事のパク(ソン・ガンホ)が捜査に当たるが、手がかりのないまま、新たな犠牲者を出してしまう。
ソウル市警からソ刑事(キム・サンギョン)が派遣されるも、パクとソは、捜査方法の違い、容疑者を特定できない焦りから衝突ばかり。
その間にも犠牲者は増え続け、やがてパクたちは有力な容疑者、ヒョンギュを捕まえる。
証拠不十分でヒョンギュを拘束できないパクたちは、DNA鑑定の結果を待つが…。
☆★☆★☆★☆★
やられましたね。
予告観た限りではかなり重たいシリアス一本槍の作品かと思っていたんですけども、
あたし途中、笑いまくってました。いかんいかん
30分の長丁場だけども、だれることなく退屈せずに一気にぐいぐいラストまで引っ張っていかれて、
ラストの稲穂の場面では、鳥肌&「うわー」っていう説明不能な感情がうざうざと頭の中に起こってましたね。
やっぱいいなあ、ソン・ガンホ(あたしはハン・ソッキュより断然ガンホくんなのだ)
役作りの為、かな〜り丸々としてましたが、お蔭で田舎のおっちゃん刑事役がハマってましたっす。
好きだなあ、ほんとこの人。たまんないな、うはー
映画のはじめと終わり以外、ずっと曇天ないし雨降りでジメジメとした雰囲気なんだけど、
丁寧に書かれた脚本のせいか、面白くてずんずん引き込まれましたね。
どんどん追い詰められていく刑事たちの焦燥感ともう半分狂気じみた感じがもう最高
だんだん言ってることが逆になってきて「だはは」って笑ってしまった。
「やばい、ここ笑うとこぢゃないよな」って一瞬周囲を見回したりして。
今回の拾いものは、最後の容疑者役・パク・ヘイル
なんか、いいんだな。ちょっとサム・リーに似てて。
絶対体温低いだろうし、触ったら肌とかちょっとしっとりしてそうだよな。
かっこいいとかそういうんでなく、絶妙な佇まいってんですか、それが妙にツボに入っちゃいました。
とりあえず、実際にあった事件を映画化したってことで、その実際の事件も未解決だったんだから
映画で勝手に犯人作っちゃいけませんってんで、映画でも未解決です
(ラストのガンホくんの表情がまぢでいいんだ、鳥肌立ったのはあたしだけかもしれないけど)
うしろのおばちゃんは「なんだ、結局犯人誰なわけ?」って文句言ってましたけど、
それはさっきも書いたけど「勝手に作っちゃいけないし、わかんないけどそれでいいんだ」ってことで
ほんと面白かったっす
2003年韓国で興行収入№1も頷ける作品っす。
かたや日本では同じ刑事物でも“湾岸署”が№1だと思うと…なんだかなあ。