グッバイ・レーニン
- 出版社/メーカー: グラッソ(GRASSOC)
- 発売日: 2004/10/16
- メディア: DVD
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試写会
銀座ガスホール
みはるちゃんと
アレックスの母、クリスティアーネは、夫が西側へ亡命して以来、祖国・東ドイツに忠誠心を抱いている。
建国40周年を祝う夜、クリスティアーネは、アレックスがデモに参加している姿を見て心臓発作を起こし、昏睡に陥ってしまう。
意識が戻らないまま、ベルリンの壁は崩壊、東西ドイツは統一される。
8ヵ月後、奇跡的に目を覚ました母に再びショックを与えないため、
アレックスはクリスティアーネの周囲を統一前の状態に戻し、世の中が何も変わらないふりをしようとするが…。
☆★☆★☆★☆★
ちょっとのショックでも母は死んでしまう。
だから必死で虚偽の世界を構築する息子。
確かにその姿は滑稽です。彼の恋人や姉が「もうやだ」って言い出すのもわかります。
でも、滑稽だからこそ切ないまでに染みいってきます。
コミカルだけど、笑うけど、「どかーん」と涙腺暴発する場面がその分でかい。
あたしは父親に気付いた娘が背中を向けて走り去ってしまう場面で、泣きました。
娘の背中、父の佇まい…あ、思い出してもちょっと涙腺が。
そして「感動」したのが、
東西ドイツ統合の作られたビデオを、「虚偽」と知りつつ息子の一生懸命さに涙を浮かべるママの姿。
男女愛では殆ど泣かないあたしですが、親子の愛ってのには徹底的に弱い。
これはまあ、自分の家庭環境が悪いからなんでしょうね、羨望なのかもしれない。
ロードショー公開されるような作品ではないけど、単館で、映画を愛する人たちだけの空間で
笑って、浸って、っていう時間を過ごしながら観賞したいという作品でした。