シービスケット
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2004/08/18
- メディア: DVD
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試写会
九段会館
ひつじちゃんと
1929年の大恐慌以降、アメリカは苦難の季節を迎えていた。
自動車販売で成功したものの、息子を事故で亡くし、妻にも去られた大富豪ハワード(ジェフ・ブリッジス)。
開拓時代の終焉により、時代遅れのカウボーイとなったトム・スミス(クリス・クーパー)。
一家離散の憂き目に合い、草競馬のジョッキーに身をやつした青年レッド(トビー・マグワイア)。
人生の辛酸をなめていた3人の男は、運命の糸に導かれるようにして一頭のサラブレッドに出会う。その名はシービスケット。
彼らと同じく運に見放された小柄な馬だった…。
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アカデミー賞最有力だの感動のなんとかだの全米が泣いただの
「ハンカチ用意しとけよ!」ってあおってるような印象を観る前は受けたのですが、実際は涙は出ません。
まあ、アカデミー最有力とか全米がってのは、あたしにとって【観る気を萎えさせる要因】以外のなにものでもございませんから。
でも「実話ベース」ってのは、観る気にさせる要因。
そして愛するジェフ・ブリッジス&ここ数年愛してるクリス・クーパー。
蜘蛛男を差し引いてもオツリがくるでしょう。
うん、まあ感動はしないけど、じんわり良い気分になれる作品でした。
トビーの頑張って減量した姿には「がんばってるね、ほんとにね」としみじみ。
ジェフ・ブリッジスとクリス・クーパー渋い。たまらん、いやまぢで。最高。ぞくぞくきちゃう。
クーパーくんは、ここ数年「癖のある、悪いんだかいいんだか読めないわかんない人」だったんで、
こういう「いい人」がはまるとはなあ。いや、変わってるっちゃ変わってるけども、でもいい人。
ジェフ様は相変わらずいいです。かっこいいっす。
出会い(「白と黒のナイフ」。大好き)のときの「なんていい男なんでしょ」ってんからは確かに顔とか年齢で崩れたけど
その崩れ加減がまたいいんだな。
傷ついた、寂しげな表情…これはもう女にとっては【抱きしめて慰めてあげたひー】ですわね。
しかし、思った
【馬って、綺麗だなあ】
オスカーあげたいとしたら、あたしゃこの馬にあげたいね。
演技かい、まぢでってくらい、ほんとにうまい。
まぢで「シービスケットを過去から連れてきたろ」ってなくらいにうまい。
この馬だけでなく、出てくる馬がみなさんほんとに綺麗
あたし競馬よくわかんないけど「内正面」だかなんだかの専門用語わかるひとが観たら、きっともっと面白いんだろうな
とにかく、出てくる人がみんな傷ついて優しくて、ほんといい人。
「実話」ではあるけど「夢物語」でもあるなってのがあたしの感想です。
「実話」だけど、こんなこたーそう簡単に起こらない、だからこそベストセラーや映画になるんだろうなって。
みんないい人。自分の周囲もこうあって欲しい。
だけど世の中そんな甘くはないから、この映画でいい気持になれるのかもしれないですな。
個人的にはおじさま二名&競馬実況屋さんウィリアム・H・メイシーがツボでした
(ウェルカム・トゥ・コリンウッドんときの子持ちの写真屋さん、最高でしたからね)
というわけで、当たりっちゃ当たりです。観て損はしませんし。
ま、DVDは買わないと思いますが、公開されたらパンフは多分買うでしょう
(競馬場のオーナーさん、どこで見たんだっけなあって気になってるもんで)
馬が駆け抜ける姿はほんとに美しいっす、うん。