永遠のマリア・カラス
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2004/03/17
- メディア: DVD
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大宮シネマリゾート
ししょーと
華やかな舞台から姿を消し、パリでひっそりと隠遁暮らしを送るマリア・カラス(ファニー・アルダン)。
美声を失い、愛するオナシスを失い、失意のどん底にあったカラスを救おうとかつての仕事仲間ラリー(ジェレミー・アイアンズ)は一枚の企画書を手に彼女を訪ねる。
それは、彼女の全盛期の録音を使ったオペラ映画を製作するというものだった。
最初は躊躇するものの「カルメン」を映画化することが決まると、かつての輝きを取り戻し、生き生きとする彼女だったのだが…。
☆★☆★☆★☆★
お芸術映画かと思ったら、普通にエンターテインメントしている映画だったのが嬉しい驚き。
カラスになりきりのアルダンの演技は見事としか言いようがない。。
いやー、ジェレミー・アイアンズやっぱかっこいいわあ。
かっこいいってーか、セクシーっす。相変わらず指先までしっかり演技しているよなー
人生の黄昏という点では、ヒロインよりもジェレミーさま演じる美中年プロデューサー、ラリーの、
仕事も私生活もブイブイのはずが・・・にホロっときました。
「永遠のマリアカラス」になるはずの「カルメン」を反古にしてカラスは真実の永遠を手に入れる。
口ぱくのロックバンドの舞台準備を出だしに持ってきて、カラスと対比。
これって、もしかして、今の音楽シーンやCG頼り切りのどこかの映画をちょとひねってみたの?現代のリアル(真実)って難しいもんだよね。
面白いって言っていいのかどうなのか、感動ってんぢゃないし、でもとにかくこれは「いい映画」。
「いい映画」ってか「観て良かったなあって映画」っすね。
終ってからふと考えた。
何ひとつ才能を持ち合わせないのと、天賦の才を持ちながらそれを失くすのとでは、さて、どちらが不幸なのか?
(余談ですが才能って英語で「ギフト」なんですね(シービスケットで気がついた)。天からの贈り物かあ…ぴったりですね)
あたしは持っていたのに失うほうが不幸だと思いますわ。違うかな。どうなんだろうなあ。
しかし、よくもこれだけ美男子ばかり集めましたね。
ラリーの彼氏、ドン・ホセ、エスカミーリオ・・・あたし濃い系苦手だけど、そういうの好きな人にはたまらんだろうな。
とりあえず帰りにサントラ買いました。
歌劇は観るけど、あたしワグネリアンなので、椿姫とかトスカとか観た事ないんですわ。
(あたしが1番好きなのは「タンホイザー」と「ニーベルンゲンの指輪」です)
とりあえず、素直にお薦め。
昨日の「シービスケット」といい、こういう映画って、たまに観ないと人間としてだめになっちゃいますね。
なんて思ってるのあたしだけなんだろうけども。