すべては愛のために

すべては愛のために~Beyond Borders~ [DVD]

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試写会
有楽町・よみうりホール
みはるちゃんと


ロンドン。裕福な人々が集う華やかなパーティ会場に、痩せ細った難民の少年を連れた医師ニック(クライヴ・オーエン)が突然入り込んできた。
彼は人々の偽善を辛辣に非難し、難民支援の打ち切りに抗議する。
夫とその場に居合わせたサラ(アンジェリーナ・ジョリー)は衝撃を受け、なんとか難民の助けになりたいと、私財をなげうって援助物資を調え単身エチオピアのキャンプへ向かう。
想像を絶する過酷な現実に茫然となりながらも、再会したニックやその仲間たちの懸命な救援活動に接して、サラは新しい生き方を見出すのだった。


UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使としても積極的に活動するアンジェリーナ・ジョリー自身の姿が主人公に重なるこの大河ドラマは、
1人の女性が自らの人生を切り開いて自立した人間に成長してゆく物語だ。
冒頭、パーティで着飾った主人公サラの存在は、夫の飾り物に過ぎないが、自分の住む世界とはまったく異なる悲惨な現実があることを知って、
大きく生き方を変える行動力を発揮する。
同時に、上品な夫と対照的な野性味溢れる未知の男との出会いもある。
しかし、人生をかけるに値する仕事と最愛の男を得て、家族や子どもを捨ててしまったわけではない。
母であり妻であることを充分自覚しながら、恋人を愛することも躊躇しない。その情熱と信念に満ちた生き方が潔いのだ


☆★☆★☆★☆★


このタイトルはどうにかならんもんですかね。


まあ、よくできてる映画ですけどね。
シビアな内容ですもの。
難民キャンプの様子はほんとによく出来てますし、ね


でもさ、あたし、アンジェリーナさまや医者よりも、アンジェリーナさまの御亭主が不憫で不憫で。


そりゃ平和ボケしてるのは悪いかもしれないさ。
でも、あれはねーよな(敢えて書かない)、ほんとに不憫。
「帰ってきたら話しましょう」と嫁がさくっと出てくときなんて、まぢで「別れてしまえ!!」と思いましたね。


シビアなんです、重たいんです、ストーリーがね。
でも、そういう時に無意味に笑いをみつけてしまう、それがあたしの悪癖


華やかなパーティ、華やかなアンジェリーナさま、眉毛くっきりアーチを描いてる。まあこれは当然でせう。
難民キャンプ、それにそぐわない華やかなアンジェリーナさま、眉毛くっきりアーチ…まあ、これも当然か。
国連に務め、カンボジアに赴く。タンクトップにアーミーパンツ、眉毛くっきりアーチ…おいおいおいー
チェチェンでもくっきり眉毛はアーチを描く、●●を踏んでしまっても眉毛くっきりアーチ…なんだかなあ。


あの眉毛はアンジェリーナさまの意思の強さを表しているのか?
どんな場所に行くとしても、眉毛だけはきっちり描くわよー!!とかさ。
これがもう笑えて笑えて。


そしてとある場面で、浅野忠信のとある映画のタイトルが浮かんで来て
本来笑っちゃいけないとこで、笑いがこみあげてきてこらえるの必死だったんです、あたし
(以来この映画を、そのタイトルで呼んでしまうのだ、あたし。ちなみに●●を●●だら●ヨ●ナ●です)


というわけで、不憫な亭主とアンジェリーナさまの眉毛、それが印象に残った映画でした。
いや、いかんですね、こんなんぢゃ。


平和ボケしてるあたしは「ああ、こんなとこもあるのか、とんでもないな、恐ろしいな」と思いはしたものの
それでも「なんとか自分にできることはないものだろうか」と思うことはなかったんだから、やっぱり人として間違ってるでしょう、とほほ