ある日どこかで


DVD発売記念上映会
銀座ガスホール
みはるちゃんと



1972年。
劇作家を志す学生リチャード(クリストファー・リーブ)の処女作が初演され大成功をおさめた後のパーティで、
見知らぬ老婦人から「私のところへ戻って来て」と美しい金時計を渡された。
それから8年の歳月が流れ、劇作家として名を成していたリチャードは気ばらしにあてのない旅に出た。
懐しいミルフォードに来ていた彼は、そこで1枚の美しい女性のポートレートに目を奪われた。
その女性はエリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)という当時の人気女優であり、実は8年前の老婦人であった。


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名前だけは知っていたけど、ラブストーリーというだけで敬遠してしまっていたのがこの作品。


「ごめんなさい!!」と反省しました。
危ない危ない、この上映会が当たらなければ、こんな名作生涯観ずに終らせてしまうとこでした。


映像もキャストもストーリーも音楽も、全てが『完璧』って言葉では足りないくらい『完璧』
これ以外の配役もなにも考えられないし、考えたくもない。


クリストファー・リーブの佇まいが素晴らしい。立ち姿、ちょっとした表情、演技のすべてがほんとにいい。
ジェーン・シーモアが美しい。美しくて可愛くて、こりゃ時を超えてまで会いに行きたいと思いますわな。
そしてクリストファー・プラマー、文句なくいいです。他のキャストも皆さん「おおおおお」ってなるほど良い。


ほんっとにいいです。言葉を失うくらい。


「純愛」とかいうもんに「けっ!!」とかすぐにかましがちなあたしですが、この映画はいいです。


エリーズの笑顔の写真に当初主人公が引かれるんすけど、実はそれは過去で自分を見て微笑んだ顔だったとは。
あれが本当に愛するひとにむける笑顔だとおもいましたね。


あたしはあんな笑顔したこともないし、多分できないだろうな。


終ってから思ったこと
【なんで今の監督はこういうの作れないのかなー】


派手なラブシーンなんていらないんだよね(いや、バンデラスさま&サルマ・ハエックさまに関してはOKですが)
この二人が結ばれる場面、あたしほんとに久々に「いいなー」って思いました。
映画でHシーンが出て来ると「うわわわ。どうしまそ」ってなってしまうんだけど、「これはいいなあ」としみじみ。


これでいいです。Hシーンなんてね。


ストーリーだって、派手なものなんてなくていいから、こう淡々と進んでって、終ってから感動に浸れるってのたまにゃ作れないかなあ。

でも今ハリウッドでリメイクなんてされようもんなら、Hシーンは派手になり、きっとつまんない作品にされちゃうだろうから駄目だろうなあ
あのラスト(哀しいけど、ハッピーエンドなんだろうな)なんてめっちゃCGで派手派手にされてっかも。あー、やだやだ
ってーか、ジェーン・シーモアをやれる女優さんがいない。いや、いるかもしれないけど思いつかないなあ。


というわけで、お薦めです。
DVDが発売されたんで、レンタルもされてるかもしれません。機会がありましたら是非ご覧になってくださいませ。


1980年の作品かあ…14歳のときにこの作品観てたら、少しは恋愛についての考え方変わってたかもしれないなあ。
いや、まあ、多分無理でしょうけども。


余談
この監督、某サイトで「ジュノー・シュウォーク」ってなってた。ヤノット・シュワルツぢゃないのか?Jeannot Szwarc 
確定してくんないと困るよなあ。「ウマ・サーマン」か「ユマ・サーマン」かとか(最近ウマって表記多いんだもん)
愛するスティーブ・ブシェーミだって「バセミ」「ブスケミ」とか確定するまで大変だったもの。


まあ、どーでもいいことなんですけどもね