トゥームレイダー2


有楽町・日劇
ししょーと



ギリシャで起きた大地震により、何千年も姿を消していたアレキサンダー大王の神殿が海底に姿を現した。
いち早く神殿を捜索したララ・クロフトアンジェリーナ・ジョリー)は、そこで黄金に輝く珠を見つけるが、突然の襲撃にあい、珠を奪われてしまう。
犯人は、世界にバイオ兵器を売りさばくジョナサン・ライス(シアラン・ハインズ)。
その珠は、人類にあらゆる災いをもたらすと伝えられる、パンドラの箱への地図だったのだ。
ララは、かつて恋人だった傭兵、テリーを引き連れて、珠の追跡を開始する。


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前作は、どういうわけだか毎回同じとこで「すこーん!!」と落ちてしまい(DVDを買ったんだけど、やっぱそこで落ちるんだな)、
今回もそうだったらどうしよう、と結構不安だったんですけどね。


あたしが映画館に足を運んだのは、アンジェリーナさまに惚れてるからでも、
予告の映像に「だはー」っとなったからでも、そして前作が面白かったからってわけでもない。


その理由はたった一つ。
「最も美しいアジアンアクターの一人」とあたしが信じている、テレンス・イン/尹子維/Terence Yinくんが出演なさっている。
ただそれだけで前売りを買いましたさ。


いやー、もう、てれんすー!!!!!!
そりゃさ、ララが登場したときゃ「うをー」でしたよ。
海底の神殿だって「だはー」でしたよ。
でもさ、テレンス登場んときはもう「うははははははー」…無意味に笑いがこみあげてくるくらい興奮しましたさ。
【ああ、もう、こんだけで金払った価値あり、おつりがきちゃうくらいですわ、だははー】


もう、あとはテレンス。ひたすらテレンス。
え?なに?元彼の傭兵?そんなんはいいから、早くテレンス出してよ。


サイモン親分、久しぶりだなあ。この人、相変わらずいいなあ…でもね、テレンスは?


出た、テレンス!!だはー!!!…れれれ?もう終り?


ララ脱出。よかったよかった。でもテレンスを早く…



なんてまあ、「阿漕」な鑑賞しておりましたんで、テレンスが予想通り途中退場したときには「がっくし」。
「やっぱりなあ」とは思いましたがね。


あーあ。
終っちゃったなあ、寝てよっかな…なんて状況に今回はならなかったんだな。


この映画、「非テレンス場面」に、もう一人、非常に楽しませてくれる人が出ていたんです。
シアラン・ハインズ…あの馬鹿映画「トータル・フィアーズ」で唯一「うをー」と唸らせてくれたロシア大統領
【愚か者といわれるよりは、悪党と言われたほうがましだ】という名言をかましてくれたおかた。


顔が濃い、存在感が濃い、ピュアな善人なんて絶対できないこの人があたしは滅茶苦茶大好きだ。
テレンスが出てない間の「つなぎ」にするにはもったいないくらい、この映画の彼も良かったなあ。
(わかってます、これがテレンス映画ぢゃないってことは。でもあたしにはそうなんだってばさ)


うん、面白かったよ、寝なかったし。
クリーチャーが出てきてくれたから、大爆笑して楽しめたですし
あたしゃクリーチャーに目がないのです。馬鹿馬鹿しくてチープであればあるほど、愛おしくておかしくてたまんなくなるの。
(ハリポタもバシリスクの場面が1番好きってくらいですから)
だから今回、あれはもうたまりませんでしたなあ。


えー、最後に少しまともなことを書こうかな。一応ね。


アクション・シーンは、相変わらず本当にスタントなしでやっているのかと思うほどいい。
ただ、ストーリー的には、ちょっとどうかと思うんだよな。
この種の映画なので仕方ないことかと思うけれども、盛り上がりの面で最後がやや物足りないんですわな。
それは、変にララの恋愛問題を取り込んだせいのような気がするんだけど・・・。


まあ、いいか、よくできた娯楽大作には違いないんだし、満足しましたしね。


個人的な希望としては、テレンスが出たんだから、次は是非ニコラス・ツェーを…駄目?駄目だろうなあ