フレディVSジェイソン




丸の内ピカデリー
なっしーと


エルム街の事件から10年、殺人鬼フレディは人々の記憶から消えつつあった。
危機を感じたフレディは、現実世界の殺人鬼ジェイソンを使って再び悪夢を甦らせようとする。
現在、フレディの屋敷には高校生のローリ(モニカ・キーナ)が父親と2人で暮らしていた。
ある夜、ローリは父の留守に友人を家に招く。
そこへ、白いマスクの不気味な男が現れ、友人たちは無残にも殺されてしまう。
街では再び、フレディの名が囁かれるようになるが、いつしかジェイソンの力は、フレディの予想を大きく超え…。


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無残に焼け爛れた顔と鋭い爪を持ち、夢を悪夢に変える殺人鬼、フレディ・クルーガー。
クリスタルレイクで溺れ死に、恐ろしい形相とともに甦ったジェイソン・ボーヒーズ。
この『殺しても死なない』最強の怪物として長くハリウッド映画界に君臨してきた2人の殺人鬼。
こいつらがもし対決したら…そんな、夢のような悪夢のような企画が実現し、いよいよフレディとジェイソンがスクリーンで対面、対決を果たす。


もう、これは観るしかないでしょう。
大爆笑させてくれることは間違いない。


「どう展開させていくんだろなあ」とか、鑑賞する前までは思ってたけど、
エルム街の悪夢シリーズ』と、『13日の金曜日シリーズ』の、2つの作品の設定を上手く融合させ、
それぞれに役割をきちんと与えてた為か、“ホラー”として見ると、面白くも何とも無いけど、
“娯楽作品”として見れば、充分楽しめる内容になってるとは思えるなあ。
物語り、「上手くやったなぁ。」とか思えるかも。



見所は、両者のガチンコ勝負の部分。
フレディが、現実の世界に引っ張り出され、ジェイソンとの戦いが始る部分では、かなり“ワクワク感”。
当然この2人が戦っても、決着がつかないのは予測出来ちゃうんだけどね。
一応、力尽きるように共に倒れたが、ラストで見事に復活。
このシーンは、最近流行の、エンドクレジット終了後に挿入した方が良かったかも。
見てて、「無理に入れたんじゃねぇか?」とか、思えるような感じの入れ方だった。


いやあ、笑った笑った、とにかく笑った。顎が痛くなるくらいツボにはまった。
かーちゃんに叱られてしょぼくれてるジェイソンが可愛くて可愛くて。



“続編”とか、似たような形の作品が製作されるだろうけど、“乱発気味”に製作してはいかん。
どう考えても、今作の勝因は“新鮮さ”だから。


まあ、個人的には、「今までスクリーン上に登場した殺人鬼を集め、“殺人鬼世界一決定戦”のような作品を制作してもらいたいもんだ。」とか思えたけど。 


そーなんです、この映画って、終ってから「殺人鬼世界一決定戦」で滅茶苦茶盛りあがれちゃうんですね
はい、もう、怒涛のように盛りあがりましたさ


チャイルド・プレイ」のチャッキー、小回りきくからいいかもな
悪魔のいけにえ」のレザーフェイス一家、あそこは頭悪いけどおいしいから。あ、でもチェンソー効かない相手が揃ってるか
「ハロウィン」のマイケルくんも忘れちゃいけませんな。でもあの人、一応人間だからな
「スクリーム」はありゃ完全に人間だから駄目か
「ゾンビ」さんたちは、人海戦術でなんとかなるかも…おお、「ロード・オブ・ザ・リング」のような戦闘シーンができそうだ!!


オーメン」のダミアン・ソーン…悪魔は反則だから駄目だって
このあたりから「悪魔とか宇宙から来た方々は除いて」とかなんてルールまで出来ちゃったりして。
「エイリアンとか、唾液が強酸だから、フレディは武器やられちゃうでしょ。他の「人」もかなりね」…あ、そっか


日本も誰か出さないといかんな。
「リング」山村貞子さんは、ビデオを「配布」しないといけないからなあ。そんなの観そうもない人ばっかだし
(ってーか、ジェイソンに「ダビングして他の人に見せる」なんて才覚はないしな)


呪怨」から佐伯さんちの母子…俊雄くんが「にゃー」と鳴いても、参戦者はひるまなそうだ。
身長的にぴったりのチャッキーと戦闘でもしようもんなら、俊雄くんブリーフ壱枚だから防御力ないしなあ。
そうか、かーちゃんとタッグマッチ組ませればいいのか。
しかし「御大」はインドアファイターだから、室内で戦闘しないといけないな。
それでも山村さんが出るよりは好成績を残しそうな気がする。


なんて馬鹿なことを結構真面目に考えたりして、かなり盛り上がりましたねえ。


そうそう、この映画、パンフが非常に愉しい
700円もすんの??って思ったけど、内容が抜群に笑えるから、大満足


「ジェイソンとフレディのトークバトル」とかあって、これが滅茶苦茶くだらない
フレディ「数殺せばいいってもんぢゃない。俺はジョニー・デップを殺してるんだぞ(注・一作目)」
ジェイソン「(突如踊り出す)」
司会者「…フットルース!!」(注・一作目ではケビン・ベーコンが殺されている)


ぎゃはははは。でもね、ジェイソンくん、ケビンくんを殺したのは君のママだから。
ママの殺した人までカウントしちゃ駄目だってば。まあ、笑えたからいいけど。


他にも「年表」がついてたり、生きてく上でなんの役にも立たない知識を得られたりして
(ex・ジェイソンのバックに流れる「ききき」「ままま」って音は、
一作目でジェイソンママが言ってた「キル」「マミー」の「き」「ま」を加工したやつなんだって。勉強になりました)
かなりお得なパンフです。


1番笑ったのは、「夢の対決映画10選」
キングコング対ゴジラ」「ドラキュラ対フランケンシュタイン」に混ざって「ヒート」が入ってたこと。
確かにアルパチvsデニーロですけどさあ。これ、まぢで笑いましたねえ。


あー、面白かった。
面白かったけど、二度目を観る?って誘われても、多分「あ、もういいっす」ってとこですね


【おまけ】
あたしはやっぱりモニカ・キーナが嫌い


【もいっちょ】
あっちの映画(このジャンルの)観て、いっつも思うこと
【なんでさ、人んちに来て、人んちの二階に勝手にあがって、勝手にHして、勝手にシャワー浴びるんだ?】


まあ、これが「民族性の違い」ってヤツなんでしょうけど、どうもあたしはねえ。
でもまあ、Hしてるカップル見ると、無条件で瞬殺!!ってことで、見事ジェイソンの餌食になってて、
「いやん、お約束〜」って笑えたからいいですけどね