ジャスト・マリッジ

ジャスト・マリッジ 特別編 [DVD]

ジャスト・マリッジ 特別編 [DVD]


試写会
新宿・安田生命ホール
みはるちゃんのご招待


ラジオの交通情報キャスター、トム(アシュトン・カッチャー)とお金持ちのお嬢様サラ(ブリタニー・マーフィー)は、“偶然の事故”で出会いひとめ惚れ。
あっという間に同棲を始め、階級の差を乗り越えて見事ゴールイン。
幸せいっぱいで、ヨーロッパへハネムーンに出かける。


ところが、初日からトラブル発生。古城ホテルで爆発騒ぎを起こし、追い出されてしまったのだ。
次の訪問地ヴェネチアでは、意見の違いから別行動をとる2人。
そこへ、サラに恋するピーターがやってきて、2人の仲はますますあやしい雲行きに…。


☆★☆★☆★☆★


えー、この映画好きな人は、この先読まないでください。


なんてんですかねえ。
いわゆる「そんなこたー絶対ない」っていう、「映画の中だからありえる夢」って作品でしたね。


あたし駄目ですわ、こういうのって。


サラのとーちゃんとか、にーちゃんとか、いいキャラだし、小刻みに笑いは来るものの、
なんてのかなあ、「ああ、駄目だわ、あたし」


なにが駄目って、そりゃいっぱいありますさ


駄目その1

こんな男と結婚するってことは、貧乏籤引くようなもんです
(基本的に嫁の方の味方しちゃうのは、歴史オタクだという自分との共通点があるせいだな)
価値観の違いってのは、絶対超えられない。
超えられると思ってても、なんだかんだでちょっとずつのズレがでっかい歪みとなってしまうと思うんだなあ


美術館につきあってくれもしないで、自分はスポーツバーに行っちゃうようなアホとは別れた方がいいぞ


「ピーターの家柄なら申し分ないのに」っていう台詞に「そうです、間違いないです」って思いました。
(まあ、Hが下手なのはピーターの致命傷だから駄目かもですが)



駄目その2


なんでさあ、「愛する相手には隠し事をしたくない」ってなっちゃうのかなあ
言わないでいたほうがいいってこと、絶対いっぱいあるんだけどな。
あれは「言っちゃって、自分だけすっきりしちゃえばいいや」っていう傲慢で馬鹿なことだと思うのさ。
別の男と寝たこととか、彼女の滅茶苦茶可愛がってたペットを(事故とはいえ)「殺して」しまったこととか
そんなん言わずにおけば、いらんトラブルが避けられていいぢゃないっすか。
どうしても言いたいなら「死んでから開けて」とかって遺言がわりの手紙にでも書いておけばいいのに。


「SATC(せっくすあんどざしてぃ)」で、キャリーがビッグ(元彼)と寝たことをエイダン(今彼)に言おうかどうしようか悩んでて
結局「正直に」話してしまい、エイダンに捨てられるという話がありました
涙にくれるキャリーに対してあたしは一言
【当たり前ぢゃ、馬鹿たれ!!】
自分がすっきりしたいってだけで、これ以上はないってくらいの好条件の最高の男を逃してたんぢゃ世話ねーや。


この映画で「愛する人には隠し事をしたくない」って流れが出てきた瞬間、あたしの中で「×」マークが点灯いたしました



まあ、要するに「愛があれば家柄の違いも趣味の違いも価値観の違いも全部大丈夫」ってことをこの作品は言いたいようですが
そんなこたーないですから。


これを観て「そうね、愛があればなんでも大丈夫なんだわ」なんて間違えた認識を持ってしまい、
とんでもない相手を選んで泥沼になってしまう人が増えないといいですけどね。
まあ、この映画にそこまでのパワーはないでしょうけども。