リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い

リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い [DVD]

リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い [DVD]


新宿オデオン
ししょー&みなみちゃん

1899年。ロンドンの中心にある英国銀行が襲撃され、海上の都市ベニスの設計図面が奪われた。
犯人は、世界戦争を企む鉄仮面の男ファントム。
間もなくベニスで開かれる極秘の和平会議を攻撃しようとしていた。
英国政府は、アフリカで暮らす冒険家アラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)に呼びかけ、
超人を集めた対抗グループ、「ザ・リーグ」のリーダーになるよう依頼する。
世界の危機を知らされたクォーターメインは、それぞれ特異な能力を持ったメンバーとともに、ベニスへと向かうのだが…。


☆★☆★☆★☆★


本国アメリカでは、大コケしたそーっすね、この映画。
確かに大味で内容スッカスカですからね、この映画。
でもあたし、たとえ全世界の人間がこの映画をボロクソにけなしたりしても、
なにより恐れる「少数派」に属することとなっても、それでもあたしはこの映画はアリにする。
ええ、もう、なにがあってもおっけーなんです。


だってね
アラン・クォーターメイン@「ソロモン王の洞窟」
ネモ船長@「海底二万里
ドリアン・グレイ@「ドリアン・グレイの肖像」
ヘンリー・ジキル@「ジキル博士とハイド氏
トム・ソーヤー@「トム・ソーヤーの冒険


ちっこい頃にわくわくどきどきはらはらしながら読んだ(あ、ドリアン・グレイは高校んときだ)本の主人公たちが一気に目の前に。
少女時代の夢のオールスターゲームみたいなもんですもの。
(ミナ・ハーカー持って来るとは思いませんでしたけどね。あと、「透明人間」は読んでないの)


ノーチラス号、憧れたなあ。あたしが潜水艦映画が大好きなのは、間違いなくあの本の影響だ。
ディズニーの映画で観たときは興奮したなあ。
で、37っていう立派な(かどうかは疑問だけど)大人になって目にすると、感慨はひとしお。
あの船が浮上したときにはもう「あ…あ…あ…」って「呪怨」の伽椰子さんみたくなってんの、馬鹿だなあ。
たとえ「あの船がベニスの水路を行くだなんて、絶対にありえねー!!」だったとしても、それでもいい。
たとえ「あの船の中にどうやってあんだけの豪華な部屋や設備が入れるんだ」でも、それでもいい。
きっとネモ船長の発明だから、なんとかなっちゃうんだな、間違いない(ながいひでかず風に読んでください)


ネモ船長(ナサーラディン・シャー)の身のこなしが「完璧」なまでに美しくて、これまた興奮。
歩く、戦う、全ての姿がほんとに綺麗。しかも結構なおしゃれさんで、惚れましたね、まぢで。


ドリアン・グレイにスチュアート・タウンゼントを持ってきたあたりが「配役の妙」なんでしょうなあ。
この人「クイーン・オブ・ヴァンパイア」んときの「情けない吸血鬼」で「なんだこいつ」ってはなからマイナス点だったんですが
とーんでもない。
華麗に静かに、でも激しさもある「バトル野郎」ぶりに、「ああ、この人っていいぢゃん」って思いました。
優男に見えて、実は魅惑の胸板(胸毛つき)ってあたりのギャップがたまらんですな。
ハイドが暴れてるときに眉毛抜いてる姿に「か、か、かわいいー!!」と思ったのは、恐らくあたしだけではないはず(多分ね)


ショーン・コネリーは凄い。あの人ってピンでも充分画面が持っちゃうんですものね。
(余談ですが、最初のインチキくおーたーめいん役の人があたしは好きです
「ミーン・マシーン」の所長さん。【あの眉毛は「素」だったんか】って驚いちゃった)


ほんっとかっこいいもんな。年齢を重ねるごとに益々かっこよくなってくんだもの。たまりませんよな。
顔も声も身のこなしも、全部かっこいい。
なーんかやる気なさそうにやってて(監督と大喧嘩しまくって、いやいやながらの撮影だったって噂だけども)、それがまたいい。


この人について書くと、すげ長くなるんで、やめときます。
それでなくても後半が間違いなくどえらく長くなりますんで、ね


ミナ・ハーカーについては一言「ねえ、日光の下でも大丈夫なの?」
ブレイドみたいな「デイウォーカー」なのかもですね。ま、どうでもいいんだけど


トム・ソーヤーについては、ミナさまの言葉を借りまして
【若くて、優しい。どっちも願い下げだわ】…悪くはないけど、別に良くもない。
あたしゃ昔からトムよりハックルベリイ・フィンのほうが好きなのです


Mを演じるリチャード・ロクスバーグ
もう、めーっちゃ好きなんだな、この人〜
ムーラン・ルージュ」は、この人の哀れな姿に涙したもんです。
なんかやらかしてくれそうな、腹に一物ある、でもどっかしら抜けてるという「持ち味」が存分に発揮されておりましたね。


そして、なんといっても、この映画はですね…
(はい、こっからすげー長くなります。久々の「崩壊モード」入りますんで、それを嫌いな方は、お疲れさまでした)


ジェイソン・フレミングさま!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もう、ジェイフ最高。ジェイフの存在だけでなにがあってもおっけ。
だって、ほんとに可愛いんだもの!!!!!!!!!!


登場したときの「ハイド」だって充分可愛い。「ハルク」みたいだったもんな。
屋根の上走りまわってる姿が可愛いのなんのって。「だふー!!」といきなし奇声をあげちゃった。
ああ、あたしジェイフのハイドだったら、あの腕で首へし折られてもいいわあ。
あの小ずるそーな笑顔がいいんだなあ。
で、それがジキルに戻った時がまた…
ボロボロのスーツの残骸が体に絡みつき、尚且つぶっとい鎖が絡みつく、哀愁漂う背中。
【ああ、スーツの切れッ端でも、鎖のひとっかけにでもいいから、なりたひー!!!】


そのボロボロの姿ですくっと立って「私はジキル博士・よろしく」…だーひゃーひゃー!!!!!!!!!(壊れた)
なんか腕とか胸板、逞しくなってんなあ。でも、なんでかそそらない胸板なんだな、不思議なことに。
あたしは服を着てるジェイフの方が好きです。


ハイドとの「心の中の戦い」がこれまた良い。
首しめあげられて、泣きそうになって…この顔がいいんだ、うはー!!
ああ、もう、この顔しなくちゃジェイフぢゃないってもんだわ。
いやー、もうこの顔だけで料金払った価値は充分あるってもんです(あたしだけかもしれないけどもね)


気になる女に近づきたくても、部屋の前でうだうだ悩むだけ、その佇む姿がそそるそそる。
とんでもないクリーチャーに襲われ、ネモ船長と二人で「どーしよー」ってなってる姿もいい。
ちょっと自信ついてきて、ミナさまに包帯渡すときの顔もいい。


でも、あたしの中の「ジェイフベストショット」はベニス到着時。
「俺はもうハイドにはならない」と言ったら「じゃ、必要ない」とドリアンに言われ、置いてかれちゃう姿。
去って行くネモ・モービル、小さくなっていくジェイフの姿…ああもう、そばにいって抱きしめてあげたひ!!
【あなたは間違ってない。ドリアンの馬鹿のいうことなんて気にしないで。いいの、あたしがついてるから!!】ってね。馬鹿ですけどね


いやほんと、充分堪能いたしましたわ。
終ってしばらくは「でーへーへー」と不気味な笑いが止まらなくて、全然ジェイフが抜けなかったですもの。
満足満足、ああ幸せ。


この映画、ジェイフが出てなかったら【なんだかなあ】ってなっちゃったかもしれませんけど、
【ジェイフ良ければ全て良し】の傾向が非常に強いあたくしには、もう満点あげちゃうくらいの作品でございました。
あー、幸せ♪


シリーズ化しないかなあ。アメリカで大コケしたんだから、駄目だろうな。残念無念。