座頭市
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2004/03/11
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有楽町・丸の内プラゼール
ひつじちゃん&なっしーと
悪辣なやくざの銀蔵(岸部一徳)一家が幅を利かせる宿場町に、
朱塗りの仕込み杖を手にした按摩の市(ビートたけし)、妻おしの(夏川結衣)を連れた浪人の服部源之助(浅野忠信)、
そして芸者のおきぬ(大家由祐子)・おせい(橘大五郎)姉妹が、時を同じくして到着する。
市は賭場で新吉(ガダルカナル・タカ)という気のいい男と親しくなり、ひょんなことから芸者姉妹が訳有りであることを見抜く。
一方、病身の妻を抱える服部は、かつて剣術師範代として鳴らした腕を生かし、用心棒の口を捜すのだったが…。
☆★☆★☆★☆★
評価まっぷたつみたいだけど、あたしはアリ。
(ドラゴンヘッドなんつー、ひどいの観たもんだから、大概のひどさぢゃ動じなくなっているのでし)
簡単に言うと”よそものヒーロー”。
ある荒れた町にふらりと異邦人(ストレンジャー)がやってきて悪いやつをバッタバッタとやっつけてそのまま去ってゆく
よくあるパターンなんですが、
あたしはこういうパターンのツボにまんまとはまるタイプの人間なんで、なんの抵抗も無く楽しめましたわ。
ある意味西部劇かもね。
薪割り(だっけ?)とか田植えとか所々でこじゃれた音が楽しめたし。
最後の祭の時もハッピーエンドを示唆し、舞台風でよかった。純粋にタップだけでも楽しめるっすね。
つっこむとこはわんさかありますよ、確かに。
「そりゃねーだろ」ってとこも、「うわ、ベタすぎ」とかってのもね(悪人の親玉は誰かって、もう速攻で読めたし)。
でもあたし、こんだけのキャストがこんだけ楽しめるってだけで、この映画はアリだと。
岸部一徳さん、最高
出てくるだけで画面がぴしっと締るんだよな。わくわくするし、嬉しくなってくるし。
なんだろなー、この人って、とにかく滅茶苦茶大好きなんだな。
浅野忠信、いいですねー
この人の時代物でいいと思ったの初めてだわ。
(御法度は悪くなかったけど、でもいまひとつだったしな)
あの澤田謙也さまばりの肩幅と胸板は、下に鬼のように着込んでいたのか?
どう考えてもあんなに広くも厚くもないだろうに。
でも、「ああ、抱かれてみたひ」と溜息生唾だったから、いいんだな、きっと
嫁さんの夏川結衣さんは、「ああ、またこんな感じっすね」でした。
幸せ薄い役やらせたら天下一品っすね。まあ、こんなんばっかですけどもねえ。
六平直政さんもなあ、あんなあっさり退場してましたけども、そんだけでもいいです
出て来てくれて、その短い時間でも充分おいしい。ええ、満足ですとも
田中要次さんも、いい〜♪
着物似合うよな。たまんないよな。うははー(壊れた)
ガダルカナル・タカ、柄本明、つまみ枝豆、芦川誠、大楠道代…列挙したらきりがないくらい出てくる人がおいしいったらない。
そしてですね、やっぱし大家由祐子さんでしょう
この人、好きなんだわな。最初に【逢った】んは呪怨のビデオ版。
不動産屋の兄貴に頼まれ、買手のつかない佐伯家で「清酒試験」をやってましたっけ。
以来妙に気になって、出演作のビデオ借りてきたりしてるんですけど、いいですねえ、ほんと
夏川さん同様、薄倖そうな女性がポジションですが、ゴージャスさがない分、これが妙にリアルで好き。
今回もまあ、「通常の何十倍も苦労を背負ってきまくってる女性」がツボでしたね。
たまらんな、いやいやいや…
(弟さんの橘大五郎さんって人は,舞台とかで見たら壮絶に綺麗なんだろうけど、やっぱこういう場面で観るとごついよなあ)
ストーリーとか、こまかいこと言わない。
出てくる人の多彩さ、全体的な雰囲気。もうそれだけで充分、お釣りが来るほど楽しめました。
愉しかったです、ありがとうございました
あたしにとっては、そんな作品でした。うん、満足満足