ノックアラウンド・ガイズ
- 出版社/メーカー: 日本ヘラルド映画(PCH)
- 発売日: 2004/03/17
- メディア: DVD
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試写会
新橋・ヤクルトホール
みはるちゃんと
マフィアのボスを父(デニス・ホッパー)に持つマティー(バリー・ペッパー)は、堅気の仕事を探していたが素性が元でどこの企業からも相手にされない。
裏社会で生きる覚悟を決めたマティーは、一人前の仕事をさせてくれるよう父親に願い出る。
与えられた任務はファミリーが上部組織に納める資金の回収。
マティーは同じくマフィアの次世代として生きる3人の仲間とともに仕事に取り掛かる。
だが輸送途中の田舎町で金の入ったバッグが忽然と消えてしまう。
48時間以内に金を取り戻さなければファミリーの未来はない…。
☆★☆★☆★☆★
文句なし。お見事。【絶賛】って言葉は、こういう映画に捧げられるためにあると思う。
ヴィン・ディーゼル、バリー・ペッパー、ジョン・マルコヴィッチ、デニス・ホッパー…キャスト見ただけで鑑賞意欲そそります
予告の「俺たちの友情は,んちゃらかちゃら」なんてくさい文句も、その意欲を削ぐ物ではございません。
しかし、予告とかチラシ見てたら主演は筋肉ハゲかと思っちゃってたのよね。
が!!!!バリー・ペッパーさまぢゃございませんか。
「プライベート・ライアン」の孤高のスナイパー。(グリーン・マイルとかもよかったけど、やっぱ狙撃兵やったこの映画の彼が好き)
ここ暫く「いい人」のバリーくんしか見ていないから、嬉しいのなんのって。
いや、いい人はいい人なんですけど、苦悩するいい人なのね、今回。
スタイルいいですからね。ただ立ってるだけでもかっこいい。
細身だけど肩幅あるから、スーツ姿がもう抜群。コートなんて羽織られたら、もう完璧。
ラスト近く、父親に向けた背中が本当に素敵でした。すがりつきたくなっちゃうくらい。
ああああ…だふー(あ、また壊れた)
筋肉ハゲちゃんもまあ、可愛いこと可愛いこと。
この「千の言葉より一つの暴力」を絵に描いたようなあんちゃんは、今回も「あーあーあー、しょーがねーなあ」
なんせこの人、凶悪なまでのマッスルボディ。スキンヘッドが「強そう」ってのに拍車をかける。
これで顔が怖ければ犯罪なんだけど、このあんちゃん、ちょーっと頭悪そうな、言葉悪いけど「うすらばか」な顔してるもんで
あんまり怖くないんですねえ。
いわゆる「外見ごついけど、根はいいヤツなんだろーな」って感じの役やらせたらもう天下一品。
好きなんだよなあ、ほんと。
壊れも騒ぎもしないけど、でも画面にいてくれると、ちょっと嬉しくなるっていう、そんな役者さんですね。
セス・グリーンがこれまたいいんだな。
【全部おまえが悪いんぢゃい!!】っていう、ほんとにどうしようもない男なんだけど、それが似合うんだよね、この人。
「あーもー、駄目だって。あー、ほんとに馬鹿なんだからー!!!!」
それでも憎めないし、その馬鹿さが哀しい。好きだなあ。現実にそばにいたら殴るけどね。
デニス・ホッパーもお見事。
この親父なら、息子が憧れて畏怖して、ってのがわかるよな。
出番そんな多くないけど、存在感でかし。
さてさてさてさて、なんといってもジョン・マルコヴィッチさま。
ほんっとーに最高。
もしこの映画でアカデミー賞にノミネートされたら、そしてあたしに決定権があるんだったら、迷うことなくオスカーあげちゃうね。
かっこいい。ほんとにかっこいい。
こんな人が右腕としているんだから、このマフィアは安泰なんだろうなあって思わせるその存在。
頼りになる存在で、父親より近い存在で、だからマティーは小さい頃からずっと慕ってたんだろうなあ。
その人があんなことしちゃうんだから(ネタバレ寸前)…ああ、マティったらなんて不憫…
とにかく、この映画、本当にオススメ。
今年は「これだー!!」って一本があんまりないんだけど、もし年末にベスト10を決めるとしたら、間違いなく上位に入れちゃうと思います、はい。