2003年100本目 呪怨2


新宿オデオン
ししょーと


女優、原瀬京子(酒井法子)は、収録を終え、恋人・将志(斎藤歩)とともに家路を急いでいた。
しかし、そこには得体の知れない何かが乗り込んでいた。
突然車はコントロールを失い、将志は意識不明に陥り、京子もお腹の子を失う。


しかし数日後、産婦人科へ出かけた京子は、子供が順調に育っていると告げられる…。
京子とともに不気味な一軒家に迫る心霊特番に出演したリポーターの朋香(新山千春)、エキストラ出演した高校生の千春、
メイク担当の恵にも、おぞましい恐怖が襲い掛かっていた。


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前作は足腰立たなくなるほど怖かったです。
押入も階段もテーブルの下も風呂も、とにかく怖かったもんな
それでも「総毛立つ快感」の虜になり、すっかり大はまり


今回はもう、予告の時点で既にかなり期待。
なんせ謳い文句が【身の毛もよだつ絶頂】です。


いっやー、凄かったなあ。
今回は「笑い」ですか?こうくるとは思いませんでしたね。


いきなし「俊雄くんの足」が出てきたときは「きたきたきた!!」
ハンドルの下から、コタツの中から、俊雄くんは見事にツボを押さえて出て来てくれる。
「あ、そろそろくるぞ」となった時、思わず俊雄くんを探し始めてしまう自分に苦笑
昔ウォーリーを必死で探したみたいなノリで、ホントにスクリーン全体を「俊雄くん探し」しちゃうんだもん


御大・伽椰子さまが登場したときには、「待ってました、大統領!!」ですわ。


御大、ますますパワーアップしちゃいましたね。
やることなすこと、派手で豪快。「参りました!!」


とにかくこの親子が出てくるたびに「だーはっはっは」と大爆笑。
なにがそんなにおかしいのかわかんないけど、とにかく笑いがこみあげちゃって。


「くるぞくるぞくるぞ…ほーらきた!!だーっはっはっは」


「お約束」というか「伝統芸」というか。
腹を抱えて大爆笑したくなるくらい、ほんとにおかしい。
ドリフのコント観てるみたいな、そんなホラーですな。


いっやー愉しかった。笑った笑った。
のりぴ−が産み落とした「あれ」にはもう大爆笑。椅子からずりおちるかと思っちゃった。
そーかそーか、御大は「東京都推奨」のゴミ袋に入れられて捨てられたんだもんねえ、前作の奥菜さんもそーだったっけ。
こういう細かい遊び満載で、愉しいったらありゃしない


前作がおどろおどろしくて怖かったのは、知らずに「あの家」に接触してしまった人達が
あの一家の呪いに巻き込まれてしまうという、そういう設定だったからなんだよな。


今回「心霊番組」のスタッフが呪われるってんだから…自業自得だっての。
ホラー女優でなくて、霊能者連れてけよ、馬鹿だなあ。
(御大と俊雄くんの幸せなお食事時間はちょっとほのぼの。ああいう細かいの大好き)


とりあえず、この番組は放映されるこたーないでしょうから、破格の値段かなんかで売れて
また誰か住んで、それでまた…って路線希望です。


あの家が出てきたとき、思わず表札チェックしちゃいました。
最後の居住者は徳永一家だから…それとも誰か他の人があれから住んだ?
あ、なんだ、表札ないの?いかんな、そんなことぢゃ


なにはともあれ、今回(あ、ネタバレします)御大は実体を得たわけですから、今後は更に期待できそうですな。
プチ御大は「あの家」に戻って行くんでしょーか。
生身のからだを持っていて、更にあの「負」のパワーまで持ってる…御大、まさに無敵!!
俊雄くんも呼び戻してあげましょうよ。あ、でも彼は生きたままあっちの世界に行ったから難しいのかな。
とりあえず、パンツ以外の衣服を着せてあげたいですね。白ブリーフってどうも苦手で(そういう問題ではないんだけども)


思わぬ方向に進んでいった今回の終り方。
御大と俊雄くんの佐伯母子の行く末を、今後も見つづけるぞ、と誓ったあたしなのでありました。


【希望】
御大のノート、是非DVDの特典かなんかで公開してくれませんかね。あれ、すごく気になるんで。
あとね、今回はパンフが異常に馬鹿で笑えます
「俊雄くんと御大のリバーシブルお面」とか(このお面をつけてお宅の押入に入れば、きみも俊雄くんになれる!!)
「飛び出す御大」とか「呪怨すごろく」とかね。
そんなんいいから「年表」追加してくれよー、と思ったのはあたしだけかな。



【余談】
この作品で、2003年は100本目。
(あ、ログ調べても計算合わないですよ。「GUNS&TALKS」と「BR2」を馬鹿みたいに何度も観てたりとか
とにかく複数回観た作品多いですから。作品数だとまだ74本なんざんす)


これで節目、ちょっと安心。なんのための安心だかよくわかんないけどもね。