閉ざされた森




試写会
九段会館
みはるちゃんと


米軍パナマ基地から訓練に出たレンジャー隊が、森の中で消息を絶った。
捜索ヘリが3名の姿を確認した時、彼らは味方同士で撃ちあっていた。
ジュリー・オズボーン大尉は、救助された2名の兵士へ尋問を始めるが、彼らは固く口を閉ざしたまま。
上官のスタイルズ大佐は、元レンジャー隊員だったトム・ハーディジョン・トラボルタ)を非公式に呼び出し尋問に当たらせる。
やがて、森で起こった事件について語り始めた兵士たち。しかし、2人の証言は矛盾に満ち、交錯していく…。


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かなり期待してたんですわ。
軍事訓練で生き残った兵士二人。
こいつらの言うことはおもいっきり食い違っている。
果たしてなにが起こったのか??


はい、こういう「羅生門」系はあたしのツボです。「HERO」もだからアリ。
(もいっこツボなのが一個の物事を違う側面から観るってやつ。 「スナッチ」が最近の中では秀逸です)


かなり面白い。かなりいいかも
サミュエル・L・ジャクソンは「のーぐっどしんぐす」(非常にのーぐっどな映画でしたね)のことは忘れてあげてもよくってよ。


ジョヴァンニ・リビシーはいいなあ。「ギフト」を思い出した。
あんときのこの人もよかったからねー (彼はここ数年、「絶対に化ける。ブシェーミ級の「脇の完成品」になる」と期待してるのです)


…なんて思ってたのに、ラスト三分で全部崩壊。
あれで一気に崩れた。


なんだありゃ。客なめとんのか。
あーら不思議、「羅生門」系で「ワイルドシングス」テイスト入ったあたり映画が
たった三分で一気に能天気なクソ映画にはやがわり。


シックスセンス」級の驚愕と「オーシャンズ11」級の爽快感だって。
いや、確かに驚愕はした。こんなクソ映画に変身してしまったことがね。


あー、つまんね。まぢショック


なんてのかなあ、「鬼が来た!」の最後、いきなりドリフのコントみたいに
「ちゃちゃらちゃんちゃらちゃんちゃん」って音楽とともに舞台が回り出してしまった感じですな。


あれ「どんでん返し」って思う人は「ユーージュアル・サスペクツ」を是非ご覧になってください。
あれこそ秀逸、真のどんでん返し。こんなんただの「サザエさん」ですがな。


なにはともあれ、非常に腹立ってます。
ジョン・マクティアナン監督は「ローラーボール」でもはずしてくれたから
(最近もっかい観たら「なんぢゃこりゃー!!」…あんときはオズに惚れてたから七難隠してた)
彼の映画は今後全部くそ映画だろうという偏見を持つことにしました。
(この「栄冠」はピーター・ハイアムズの独壇場だったのにね)


どうも今年は「ドリームキャッチャー」といい「パイラン」といい、
ラスト数分で一気にそれまでの評価が崩壊する作品が増えてるなあ。


今年はハズレ年か?しくしく…