天使の牙

天使の牙 B.T.A [DVD]

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ワーナーマイカル日進
ししょーと



女性刑事明日香(黒谷友香)は、麻薬組織クラインのボス君国(萩原健一)の愛人で、密かに警察に助けを求めてきたはつみ(佐田真由美)の護衛の任務につく。
しかし、同僚の刑事であり恋人でもある古芳(大沢たかお)の銃口がはつみに向けられた時、2人は揃って銃弾に倒れる。
病院で目を覚ました明日香は鏡を見て愕然とする。そこに映っていたのははつみだった。
明日香は脳をはつみに移植され甦ったのだ。そして、密命を受けた新生アスカは1人クラインの潜入捜査に乗り込む。


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予告を随分前から観てて、興味あったんですわ
最初のバージョンだと、いったいこれはどういう映画なんだかさっぱりわかんなくて
「あたしの手ぢゃない あたしの髪ぢゃない」「あたしを愛した男があたしを殺す」「あたしに気付いて あたしに気付かないで」
でも逆にそれが興味をそそってくれまして。


次バージョンで「ああ、こういう話なんだな」
後ろに流れるたとぅーの曲が耳について離れず、うっしゃ、これは観るぞ、と鑑賞予定に組み込みました。


でもね大沢在昌さんの本って、文章がちょっと苦手。
新宿鮫」も映画見てから原作読んで「ん?ん??」だったし


だから今回も原作読まずに劇場へ。
佐田真由美さん、好きなんですわ。大沢たかおも。
小木茂光嶋田久作佐野史郎、西村雅彦…好きな人ばっか出てる
一瞬「あれ?どっか局のドラマだったか?」…いやいや、そんなこたーどーでもいいから。


うん、ダレなくていいんぢゃないですか。
静かな作りだったせいか、観客は誰一人として喋らず、誰も物音を立てず鑑賞してましたさ。
みんなで息を止めてるんぢゃないかなってくらいの理想的な環境。


こういう環境で観れたから、この映画に対しての評価が甘いのかもしれないけど、それなりに楽しめて良かったかな、と
まあ、明日香とふるよしくんの関係とか、君国の存在に対する背景とかが薄かったかもしれないんだけども、
それでもまあいいや。


『余談』
最近流行の、エンド・クレジット終了後に「オマケ映像」が挿入されてるパターンが多いけど、
この作品の場合は、「オマケ」ってよりも「物語はまだ続いてる。」って感じ。
「恐怖はまだまだ終わらない。」ってのを意味してるのか、「続編やる気なのか?」ってのを意味してるのか。
それとも、『キル・ビル』って作品のように、「この物語は前編で、後編でも作ろうとしてるのか?」とも思えるし。
(実際「天使の爪」って続編ありますしね)
よく分からんが、最後まで見届けてから席を立ちましょう。
この挿入の仕方は正解かもしれないな、でも。
『余談終わり』


で、原作を読んでみて「ああ、うまいことまとめてたんだなあ」と。
ただ、原作読んだ人には大沢たかおはミスキャストと違うんか?
だって「仁王」だよ。巨大な男なのに。まあ、大沢さんかっこいいから、いいけどね。


原作読んでないから楽しめたけど、読んだ人にはどうなんだろうな。
うん、原作は「補足」ってかガイドブックみたいな感じで読めたから、まあ面白かったっす。