トエンティマン・ブラザーズ

トエンティマン・ブラザーズ [DVD]

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銀座シネパトス
一人で


ダイル(ガイ・ピアース)とマル(ダミアン・リチャードソン)、シャイン(ジョエル・エドガートン)ら、トエンティマン・ブラザーズは、腕利きの強盗。
服役中の3人は、悪徳弁護士フランクの手配で釈放され、新しい仕事を任される。
しかし、無事に仕事を終えたとき、3人は再び刑務所に戻されてしまう。すべては彼らの腕を利用するために仕組まれた罠。
しかも、ダイルの妻キャロル(レイチェル・グリフィスス)はフランクとできている様子。
そんな時、フランクが再び3人を釈放させ、今まで以上の大仕事を持ち込んでくる。


☆★☆★☆★☆★


いやー、最高。
こういうの大好き。
収監されてるってのを鉄壁のアリバイとするっていう、警察がらみのこじゃれた犯罪ってのが結構ツボ。


この三兄弟、ホントに素敵だ。
長男が頭脳、次男が性格、三男は体格がそれぞれいい。
それぞれに素敵、それぞれにどこかオマヌケで、それぞれがとにかく可愛い。
(特に三男の母親がらみの流れはたまりませんわ)


本当に面白い。絶対の自信をもってお勧めする。
ただ、困ったことにどう書いたらいいのかわかんないんだな。なにを書いてもチープになるような気がして。


三男シャインは、「拾いもの」だなあ。
登場したときはただの馬鹿かと思ったら、だんだん「か、かわいいぞ」…んで、しまいにゃ「たまらんぞ、こいつ!!」



頭いい男が好き。ガイ・ピアースが好き。だから長男一本槍で終るかと思ったら…終った頃にはすっかりシャインですわ。
愛されなかったから愛されたい。そういう傷を持つ男には徹底的に弱いんだなあ、ってしみじみ再認識しちゃいました。


レイチェル・グリフィススってのはですね、綺麗なんですけどね、出てくると笑っちゃうんですねえ。
この人ってヘドウィグにそっくしだって思うの、あたしだけかなあ。
ジョン・キャメロン・ミッチェル本人に似てるわけではないんですわ。
マイケル・ピットに「なら、あたしの股間も愛して!!」と言い放つあたりのヘドウィグにそっくしなんですわ。
顔も雰囲気も、なんか全体的に。


ストーリーよし、音楽よし、キャストよし。
全体的にこじゃれた、非常によくできた、愉しい作品でございました。
いやー、こういう逸品に巡り合えるからシネパトスは侮れないんだよな。