テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる

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新宿武蔵野館
一人で

路上で売春中の女子高生が担任の先生と関係を持ち、彼の子を妊娠する。
先生はおしおきのため、3人組の若者を雇い女子高生を惨殺。
だが、謎の老婆のミシンで縫われ、殺人マシンとして復活した女子高生は復讐を開始する…


☆★☆★☆★☆★


テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる」


まぢでこれがタイトル。
劇場で間違えずに三回タイトルを言えた人には、割引特典があるようだ。


いやー、まいったなー
ひっさびさに見たぞ、こんな物凄い映画。


上映時間は一時間。
セーラー服のねーちゃんが延々町を歩いている場面から映画はスタートする。


…あれ?まだ歩いてるのか?だってこの映画、一時間だろ?
…いいのか?一時間しかないのに、まだオープニングクレジットやってて?


いきなし心配してしまうあたし。
だってほんとに長いんだもん。


「テハンノで売春していて」の部分がまた長い。
…だから、一時間しかないんでしょ?いいの?すっごく心配になってくるあたし。


「バラバラ殺人にあった」にはまだいかない。
担任の先生が出て来て、いよいよか?…あれ?まだなの?
(余談ですがこの五万コースってのが、三万のレイプコースよりなんで高いのかあたしにはわからん。恋人コースなのか?)


あたし、上映時間を見間違えたかなあ。やばい、2時間だと終電に間に合わなくなっちまうぞ?


そんなあたしの心配をよそに、担任の先生も、殺し屋トリオさんは笑っている。
延々ずーっと「ぎゃーっはっはっは ひーっひっひっひ」と
気でもふれたかってくらいに笑っている。ひたすら笑う。とにかく笑う。意味もなく笑う。


それでもやっとこさ映画は進んでいき(ねーちゃんの死体を縫い合わせる謎の老婆のミシンさばきが非常に好きだ)
無事に映画は終った。



…な、な、なんなんだ、この映画は??


あたし的には非常にツボだ。
おそらく製作費用は30万円(ギャラ含む)がいいとこぢゃないのかってなくらいの映像と内容。
ゆるい、えげつない、馬鹿、でも非常に大好きだ、こういうの。


こんな頭悪そうな映画、本当に久々に観たぞ。
「リトル・ニッキー」の馬鹿さとも違う、説明するのが非常に難しい頭の悪さ。


すっげーなー、韓国映画ってのはやっぱり恐るべし!!!なんだな。


人に薦めると絶対あとで『なんであんな馬鹿な映画を!!』って怒られそうだから、お薦めはいたしません。
でも、これ、あたしの32年に及ぶ映画人生で出会った、最強馬鹿映画かもしれません。
「ウォリアーズ」とどっちが馬鹿かなあ…うーん、多分こっちのほうが馬鹿だな。


いやいやいやいや、ほんとに「ひょえー」って声が出ました。まさに「ひょえー」ってしか感想が出てこない。
内容にも映像にも、一切のツッコミを封じられてしまうくらい物凄い、驚愕壮絶馬鹿映画でしたさ。


ここしばらくに連続して起こったろくでもない事態を、たとえそれが数時間であろうとも、
一個も思い出さずにいられたってことで、この「ひょえー映画(語呂が悪いな)」には感謝ざんす。


というわけで、物凄い馬鹿映画を観ても怒ったりしないという自信のある方は、ご覧になるのも一興かと思われます。