ぼくんち
- 出版社/メーカー: アスミック
- 発売日: 2003/12/05
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さびれた町、水平島で暮らす一太と二太の幼い兄弟のもとに、母が父違いの姉、かの子を連れてきた。
二太はすぐに彼女になつくが、一太は素直になれない。
そんな姉弟3人に、ある日、別れのときがやってくる。
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観ないとかいってたくせに、結局観てしまった
シネスイッチ銀座、金曜がレディースデイで900円なもんで…つい。
原作が大好き。何度も読み返して泣いた。だから映像化が不安だったあたし、
観る直前に原作を読んで(あたしが貸した)、映像化に期待していたししょー、
前知識もなんもなしで、映画をみたひつじちゃん
…「正解」はひつじちゃんでした。
うまいことまとめてましたよ、確かにね。
キャスティングは絶品。
志賀勝の鉄じい、岸部一徳の末吉おやぢ、抜群に良い。
真木蔵人のコウイチくんは原作と全然外見違うけど(まあ、サイバラの絵ですからねえ)、まぢで良い。
今田くんの「オリンピックのあんどーくん」も、悪くはない。イメージ違うけどまあいいかなと。
サイバラまでピンサロのねーちゃんで出てる。
ただ、ストーリーがねえ。
要所要所は押さえてるんだけど、いかんせん時間が足りない。
(2時間ありましたけどね、それでも)
原作が大好きだから、思い入れのあるエピソードや、登場人物ってあるわけぢゃないですか。
つめこみすぎて、はしょりすぎて、いらん設定まで入ってて、ちょっとなあ、それはーって感じでした。
コウイチくんのねーちゃんは???
あんどーくんの「チンピラおろし」は?
同じくあんどーくんの「幽霊の話」は?(あたしはこれで幽霊はいないという話に納得してしまったし、そう信じている)
マリアちゃん出てきたけど、これぢゃあなあ。
でも、一太が町を出るときのコーイチくんとの話にはちょっと涙腺うるうるだったし
かのこちゃんの「孔雀の求愛ダンス」にはかなり涙腺うるうるした。
まあ、この原作を映像化するってのが無理だったんだろうなあ。
こんだけやったんだから充分って思ってあげないといけませんわな。
900円だったから文句いっちゃいけませんわな。
でも、この映画を観た人には、絶対原作を是非読んでいただきたいもんです。
二度「うるうる」を味わえたひつじちゃんが、あたしはかなり羨ましいのでありました。
『だから映画の前に原作読んじゃいけないんだってば』って言われそうなんですけども。
何度も何度も後悔して、同じこと何度も言われてるんですけども。
でもね、あたしがこの原作読んだのは、映像化されるだなんて露ほども知らなかったときなんですわ。
できればかのこちゃんはふじわらのりかねーさんにやって欲しかったなあ。
ま、「生きてゆく中華料理屋」とか観れたから、それでいいとするかなあ、うん、そうしよう。