スパイチーム



新橋文化
小坊と


かつて仲間を見殺しにした工作員マック(レオン・ライ)は新しい仲間と共に新薬データの強奪任務に着手。
だが、それは仕組まれたワナだった。ナゾの女ジューン(スー・チー)の協力を得て真相を探るマックは、やがて意外な黒幕と対決する。


☆★☆★☆★☆★


新橋文化の悪夢の環境に耐えたのは、一重にこれが観たかったから。
キネカ大森で上映されてたときに、見逃しちゃったからな。


チラシ見たときから「観たい!!」って思ってた。
出演者もさることながら、「依頼されたものは必ず盗むチーム」ってのに、「オーシャンズ11をぱくったな♪」って匂いがしてたから。
「当たったもんは何でもぱくっちまうぜ」っていう香港映画のノリ、大好きなのでした。


いやいやいやいや、面白かったです。
あの「異様な環境」に耐えた甲斐がありましたわ。


レオン・ライ、いいですねー。
過去を引きずるチームリーダー。適役ですね。


そしてサム・リー
もう、文句ありません。いやいやいやいや、やっぱいいなあ。めっちゃくちゃ大好きだなあ。
この人は主演でなく、脇をこーやってすっとぼけたキャラで固めていて欲しいな。
出てくるだけで愉しく嬉しくなってしまう、「なにやらかしてくれんのかな」ってわくわくしてきちゃう、
そういうキャラクターは、非常に貴重だし、大好きです。


んで、スー・チー
この人は、写真で観る限りではそんなにいいとは思えないんですわ。
でも、動いて喋ってるのを観ていると「やっぱいいわあ」って思えてくる。
美人なのかなあ、あっさりしすぎてる気もするんだけど。
足がとにかく綺麗。「脚線美」ってのはこういうんだろうなあってしみじみ思う。
無表情に近いのかな、ポーカーフェイスってのがよく割り振られるけど、この人の嬉しそうな笑顔は本当に綺麗だ。
今回はその笑顔が見れなくて、ちょっと残念。



いっやー、テレンス・インってやっぱ鳥肌もんでかっこいいですわな。
どっかいっちゃってる、危険なハンサムってんですか???
正統派の「心底性格のいい美形」より、あたしはこういうタイプに惹かれる傾向があります。
顔だちが完璧なまでに整っているからこそ、『悪』が似合う。いいですねえ。


ただ、今回はなんかあんまし見せ場なし。
あたしは香港映画には殆ど詳しくないんですけど、彼のポジションってのは、まだそのくらいなんでしょうか。
まあ、メインはレオン・ライと「相方」の対決だから、しょーがないのかもな。


「相方」といえば、スパイチームのナンバー2「バード」をやった人がかなりわらかしてくれました。
名前も知らないこの方、「日本ラーメン党 党首」林家喜久蔵さんにそっくしなんですもの。
是非黄色い着物で「笑点」に出ていただきたいもんです。いやいやいやいや。


うん、内容についてなんて、いらんですわ。だってないもん、そんなもん(って、おいー!!)
全編「おいおいおいおいー」「いくらなんでもそれは無理でしょう」の連続。
(特にウータンが銃投げるとこなんて大爆笑でした)


相手を本気で殺したいと思っているんだったら、格闘でなくて銃が手っ取り早いでしょう、確実に。
銃を持っているってのに、わざわざそれを使わずに拳闘に入ってしまうあたりが「おいおい」。
でも、それが香港映画だから、それでいいんだ(…って、香港映画好きの友人が言ってました)


うん、面白かった。堪能しました。あたしは満足でございますですわ♪