二重スパイ

二重スパイ [DVD]

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試写会
九段会館
みはるちゃん、ししょー、かどいちゃんと


80年、韓国に偽装亡命した、北朝鮮工作員ビョンホ(ハン・ソッキュ)。
厳しい取り調べに耐え抜いて信頼を得たビョンホは、韓国の国家安全企画部で働くことに。
やがて北からの指令を受けた彼は、女性スパイのスミ(コ・ソヨン)と接触する。


☆★☆★☆★☆★


んー、なんてのかなあ。期待がでかすぎたんですかねー。
悪くはないんですが、いまひとつぴんとくるもんがない作品でした。


初手から「このハメコミ合成、へただなー」って笑ってしまい
(ソッキュさまだけ明らかに周囲と大きさが違い、これが異常に不自然)
そっからもうツッコミたおしまくってしまいましたのですわ、あたし。


冒頭の拷問シーンで、他の映画を引き合いに出してつっこんでしまうんだからしょーがない(あたしがね)
すごいなー、この国の拷問はー。
「だいあなざーでい」でジェームス・ボンドはこれを半年くらってたわけでそ?
なのに筋肉が衰えることもなく、きもちプヨったとこもあったりして…イギリス情報部の鍛え方なのか、
それとも拷問する側が「だぶるおーせぶんだよ、おれ、ファンなんだよね、実は」とかって手心を加えたとか。


んで、また、ここでまた馬鹿なこと考えてしまったんだからほんとにあたしはしょーがない。
『うわ、マッパだわ。今回はなにでいったい局部を隠してくださるのかしら♪』
…ないぢゃん!!局部隠しないぢゃん!!
いや、「ない」ってのは、局部モロってことではなくて、そもそも局部が映る場面がないってことで。
つまんにゃいー…って、おいー!!


ストーリーは重いです。めちゃくちゃ重いです。
「まいったなー」の連発です。
うん、よくできてます。


でもさ、どうしても納得いかないことがありますのよ、これが。


それは「盗聴」について。


常に行動を共にする「お目付け」がいる。
要は根っこの方で信用しきられてるわけではないんでしょうね。


だったらさ、なんで「とーちょーき」が仕掛けられてないわけ???


あたしね、絶対「盗聴」されてて、そっからボロが出てほころびが出て…って確信してたわけですよ
(ししょーもかどいちゃんも同じことを考えていたそーです)


…納得いかねーなー。


TVスポットでは「衝撃のラスト」とかなってますが、あたし、あれ、停まってる車が出てきた瞬間に読めたぞ。
ってーか「いやん、おやくそくぅ」って思ってしまったですわ。


まあ、これはこういうふうにオチをつけないといかんのだろーなってことで、いいことにしましょう。
さて、あれを「依頼」したのは誰でしょうかね。


あたしはあのジャーナリストだと思うわけですわ。
また別の人に接触して、「情報くれたら、ビョンホの居場所教えてあげますよーん」ってさ。
いやいや、ダークな方向にしか考えられない自分が哀しいですけどさ。


そうそう、このジャーナリストが「日本の知人」って言い出した瞬間、やな予感した。
「黒水仙」みたいに、変な日本が出てきたらどうしようって。
幸い、ただの考えすぎだったけどもね。
アメリカの一部しか知らずに「あの国はなんか間違ってる」ってえらそうなことほざいてるくせに、
馬鹿な日本を描かれると「おいおい」って思ってしまうあたしは、やっぱり人として間違ってるですねえ)


うん、まあ、深く考えないで観る分には悪くないんぢゃないですかな。
コ・ソヨンさん綺麗だし、ハン・ソッキュさまも味があっていいし(くさなぎつよしに似てるよな、ほんとに)。
脇を固める人達も皆さんそこそこおいしいし。


でも、これで何かを感じ取ったりとかってのは、あたしにはありませんでした。
何か欠けてるんですかね、やっぱし。


『懺悔』
日記の方にも書きましたが、あたしは「南朝鮮=韓国」だってことを、この映画観るまで知りませんでした。まぢです。
韓国映画大好きなくせに、こんな基本的なこと知りませんでした。ごめんなさい。


しかし、なんだか凄い国ですわね。
だって、スパイ合戦やってるとこもあれば、殺し屋さんたちが美人ニュースキャスターに鼻の下伸ばしてるとこも韓国にはあるわけで。
濃ゆすぎて、「???」って混乱してしまうあたしは、まだまだ修行が足りないようです