サラマンダー

サラマンダー [DVD]

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有楽町 日劇
ししょーと


大竜の出現によって荒廃した近未来。
英国では生き残った人々が、若き指導者クイン(クリスチャン・ベール)のもとで集落を築いていた。
そんなある日、米国人兵士ヴァンザン(マシュー・マコノヒー)と出会ったクインは、彼と手を組んで竜との戦いを決意する。


☆★☆★☆★☆★


いやー、すっげーっす。
なにが凄いって、こんなクソ映画観たのって、めっちゃ久しぶりかも。


(今回滅茶苦茶書きますんで、この映画好きな人はこっから進まないでくださいませ)


あの「ドリームキャッチャー」だって、これに比べたら「不朽の名作」だわ。いやまぢで。


このチラシにあるような、竜の大群が炎の中で、なんて一切なし。
つまんねーなー、期待してたのにー。


地下を工事してたら、へんなとこ掘り当てちゃって、そっからドラゴンが。
どんどん増えてって、人間との戦いが…


ええ、あたし動物パニックもの大好きですの。
オーソドックスであればあるだけ「いやん、お約束ぅ」って感じでますます惚れ込むくらい好き
(昨年末に観た「スパイダー・パニック」は、極上でしたからね、実際)


でも、この作品は駄目。


展開がたるい、画面が暗い、盛りあがりがない(最初の方の「すたーうぉーず演劇」はちょっと笑ったけど)。
あたしは途中何度も夢の世界にもってかれてしまいましたさ。


だから、野菜泥棒の親父が退場したのも、
軍人ハゲ(マコノヒーくん。いやいやいやいや、似合わないな、軍人さんってのが)が退場したのも
あたしが寝てるうちに起こりました。


まぢでつまんねー。よくもまあここまでつまんない映画つくれたもんだ。
1000円しか払ってないからよかったよーなものの、規定料金だったら「金返せ」だったな、まぢで。



ししょーは「ぼろくそ書いていい」って言いましたが、あたしはそれでも多少点が甘いんですわ。
クリスチャン・ベールくん、頑張ってましたからね。
太陽の帝国」んときにクソガキだとかなんだとかぼろくそに言ってたけど、成長してからの彼はめっちゃ好きなのだ。
アメリカン・サイコ」んときに徹底的にビルドアップした肉体を「コレリ大尉のマンドリン」でも生かし、
最近は「リベリオン」とかで、B級アクションのプリンスになりつつありますからね(マイケル・パレのよーだ、まるで)


ほんとに、マッスルマニアのあたしにはたまりませんぜってくらいの「脱いでなんぼ」の「魅惑の胸板」の持主になってます。


いきなし上半身裸で登場したもんで、その瞬間はまぢで「どはー」って声が出た。
(ししょーは「またか」と呆れたらしいけども)


すっげーなー、この胸板。常識では考えられないくらいのぶあつさ。
まるで中に誰か入ってるんぢゃねーかってくらいの驚異の胸板。
抱きしめられて窒息させられたひー!!ってエロババモード全開。


でもさ、これ以来、全然脱がないの。もうこれっきり。


…つまんにゃいー!!!!!
なんでー???!!!


「なんで」かは、しばらくして解明されたけどね。
軍人ハゲ登場。戦車に乗って。
…え?え?これ、マシュー・マコノヒーなのか?
あの「人のいい弁護士」とかが守備範囲のあんちゃんですか?
最後に観たときは「せっくすあんどざしてぃ」でサラ・ジェシカ・パーカーに迫ってたよな。


でこがここ数年随分後退してたと思ったら…ありゃりゃ、一気に剃り上げてしまったのね。
潔くて悪くないですね。


この「マッスル」とは無縁のあんちゃんが、恐らく怒涛のウェイトトレーニングかましてビルドアップしたであろう
かなり良く作り上げられた筋肉も、ベールくんが脱いでしまえば霞むからなんでしょうね。
しかもベールくん、戦いを避ける方向の位置にいるから、脱いだらいかんのだろうな。


それでも言いたい。やっぱり言いたい。
「ベールくんに脱がせないってどーゆーことよー!!!!」


いやいやいやいや、すごかったな。あまりにくだらなくて笑いも出てこない。
今のところ、今年見たなかでのワースト3に入れさせていただきます。
(現時点で首位独走は「ROUND1」です。あと「ドリームキャッチャー」かな)


いやいやいやいや、ここまでつまらんと、ある意味感動すら覚えてくるような、ほんとに見事なクソ映画でございました。