黒水仙
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2003/12/24
- メディア: DVD
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試写会
千代田区公会堂
かどいちゃんと
裕福な家庭の娘ソン・ジヘ(イ・ミヨン)と、その使用人の息子として生まれたファン・ソク(アン・ソンギ)。
2人はひかれ合っていくが、朝鮮戦争が原因で別離。
50年後、ある殺人事件を捜査中のオ刑事(イ・ジョンジェ)が、2人の誓いの言葉が記された日記帳を手に入れる。
☆★☆★☆★☆★
あたしはアン・ソンギが大好きです。
「美術館の隣の動物園」で「こ、このひとはいいぞ!!」ってなって、かなりチェックしてるのです。
柔らかいけれど決して弱くはない、そんなしなやかな存在感が好き。
あたしは勝手に「コリアンおーすぎれん」と命名してるんですが。
で、この映画、予告観ただけで「これは観る。絶対観る。なにがあっても観る」でした。
(「ガン&トークス」を7回観る間に、予告の台詞全部暗記しちゃうくらい観ましたもんね)
しかも、この映画、あたしの愛する「コリアン池田貴族」キム・スロくんが出るってーぢゃないですか。
こりゃもう観るしかないでしょう。
ってなわけで…
いやいやいやいや、年齢設定に無理がありますよ、いくらなんでも。
でもね、アン・ソンギだからいいの。なんでもありなの。
途中、日本人なら誰が見ても絶対苦笑爆笑する場面が20分ほど続きますが、
(宮崎に舞妓さんはいねーって。しかもあんな日本語怪しい人がどーやって50年も周囲をだまくらかせたんだ?)
それも、いいの。だってアン・ソンギだから(いや、この場面にアン・ソンギ出て来ませんけどね)
いい映画でした。エンドクレジットに流れる「イマジン」が心に染みました。
好みはわかれるでありましょーが、あたしとしては非常にアリ、でございます。
その「アリ」は冒頭十五分で既に確定しておりました。
「もしこの先、どんな駄作展開クソ映画になったとしても、あたしはいいわ」となっておりました。
(えー、察しのいい方はお気づきでしょうが、こっから「障害」タイムでございますんで…)
キム・スロがいいんです、はいー。
ドラッグのディーラーなんですが、はまってます。見事です。
【ああ、このサングラスになりたひ!!サングラスにひっつけられるガムでもいいからー!!】…壊れました。
イ・ジョンジェに追いかけられて、その辺にいたねーちゃんひっつかまえる。
しかもそのねーちゃんをぶん投げて逃げる。
【…このねーちゃんになりたひ!!】
あんな密着してもらえるんだったら、もうそれでなにも望まないな、きっと。
店のそとに出て、バイクかっぱらって逃げる。なかなかのライダーぶり。
でも結局バスに突っ込んで怒涛のダイブ。
血だらけでぴくぴく動いてる姿が、もうキム・スロくんの本領発揮!!って感じで、「うきゃー!!」
しかもその次の瞬間、全身包帯姿で取調べを受けてる。
【参りました。もう、好きにしてください。あなたの奴隷ですわ、あたしったらー】
この人は、「偉そうで不敵な笑顔」「情けない顔」ってのが抜群にいい。
(そーいえばあたしって、情けない顔がいいって役者が好きだな、ジェイソン・フレミングといい)
お見事です。惚れなおしました。あたし滅茶苦茶愛してますわ。
…とまあ、内容と全然関係ないとこで「おーあたりー!!」宣言をかましておりますが、
この映画、いいですよ。
キム・スロくんの存在がなくてもアタリでしたけど、彼がいたから、もっとアタリってことで。
【余談】
あたしは「コリアン大杉漣」だと思ってるんですが、連れのかどいちゃんは【斎藤洋介】って言いました。
うーん、やっぱ「大杉漣」にしてしまうのは、アン・ソンギが好きだからこその欲目なのかなあ。