チョコレート

チョコレート [DVD]

新宿・シアターアプル
よしこちゃんの御招待

ディープサウス（深南部）と呼ばれるジョージア州で州立刑務所に勤めているハンク（ビリー・ボブ・ソーントン）は、黒人嫌いの保守的な父親バック（ピーター・ボイル）から、偏見と、看守という仕事の両方を受け継いだ男。
その父親はずっと以前に引退し、今は自宅で療養の身だが、いまだにこの家の主として君臨し続けている。
ハンクの一人息子ソニー（ヒース・レジャー）も看守になったばかりだが、
近所に住む黒人のクーパー（モス・デフ）一家と親しく付き合う彼を、ハンクは日頃から情けなく思っている。

黒人の死刑囚マスグローヴ（ショーン・コムズ）の刑執行の日、任務を満足にこなせないソニーにハンクは積もり積もった怒りを爆発させた。
だがその翌日、ソニーはハンクの目の前で命を断ってしまう。

マスグローヴの妻レティシア（ハル・ベリー）は、夫が服役していた11年間、女手ひとつで息子タイレル（コロンジ・カルフーン）を育ててきた。

死刑囚の夫が処刑された後、レティシアをさらなる悲劇が襲う。
激しい雨の夜、息子タイレルがひき逃げ事故であっけなくこの世を去ってしまったのだ。
車にひかれた息子を病院に運んでくれたのは、たまたま通りがかったハンクだった。
肉親を失った悲しみの底で、ふたりはやがて、喪失感を埋めるように互いを必要としていく。
あれほど憎んでいたはずの黒い肌をしたレティシアをいたわることに、もはやハンクは何の疑問も感じなかった。
だが、レティシアは、彼が夫の刑を執行した男であることをまだ知らない・・・・・・。

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（内容が）深いです。（展開が）きついです。（テーマが）重いです。
でも、それが淡々としたストーリー展開で、じわじわ効いて来て、ラストに静かな感動がやってくる。

いい映画です。ハルがオスカー受賞しただけのことはあります。
ビリー・ボブ・ソーントン、いいです。渋いです
父親の偏見と高圧を受け継いでしまい、失うまで、息子がどれだけ得がたい存在だったかに気がつかない男。
そんな男が徐々に変貌して行く姿が、かなりきます。

ハル・ベリーがこれまた凄い。
あたし、これ観るまでは「スタイルがいいだけのねーちゃん」って思ってましたからね。
とーんでもない。苦悩、絶望の慟哭、そして笑顔、全てにおいて「素晴らしいっす」。
しかし、あの【常軌を逸した】としか表現できないプロポーションには唖然ってーか絶句でしたね。
背中の腰からヒップにかけてのライン。あれは日本人がどんだけ「進化」してもできないぞ。
参りました。あのスタイルが手に入るんだったら、何を引換にしてもかまわないな、あたし。

参りましたはハルのスタイルだけぢゃない。
いや、話には聞いていましたけどね、Hシーンがとてつもなく凄いって。

凄い。ほんとに凄い。凄いってーか、なんかやだ。
「お願いです、もういいです、だから助けて下さい」って思うくらい【濃い】。
こゆすぎて、本気でやだ。
（親子揃って白いブリーフだってのには、ちょっと笑ったけどね）
必要な場面だとは思うけど、それでもあたし、駄目だなあ。

感動はしました。いい映画観たなって思います。
ただ、もっかい観るか？って聞かれたら、ちょっと躊躇するだろうかな、と。