ガン＆トークス - 映画道楽日記

リーダーのサンヨン(シン・ヒョンジュン)、弟のハヨン（ウォンビン）、狙撃手ジェヨン（チョン・ジェヨン）、爆弾担当のジョンウ（シン・ハギュン）はプロの殺し屋集団。

仕事はクールに、だけど普段の彼らは恋もするし喧嘩もするごく普通のソウルの青年。
一軒家で同居する彼らの共通の楽しみは知的な美貌のニュースキャスター、オ・ヨンナンの心地よいアナウンスに心とろけ、想像の中での恋に酔いしれること。

ある日、かつてないほどリスキーな仕事の依頼が舞い込んでくる。

『ハムレット』上映中にあの人を殺して欲しいの…

８００人の観客が詰め掛けたオペラハウスで、H&K　MP５型の銃が狙う標的は誰か？
やがて舞台の幕が開く…

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予告を観て「あ、なんかチープっぽくて好きかも」って観ることにしました。

…いっやー、ごめんなさい。参りました。
チープだなんてとんでもない。すっごいです。
いやね、チープなとこはチープなんですけどさ、金かけるとこはすっごいかけてるんですよ。
こういう金の使い方は好きですねー。

ほんっとーに、オペラ座の「ハムレット」は凄かった。
この場面の迫力は、やっぱでっかいスクリーンでないと効果でないでしょうね。

これ、役者に一本まるまる芝居上演させたのかなー。
なんか「じゃ、次は王妃が杯を干す場面ねー」ってやったって感じではないんだよな。
（DVDのメイキングでそうでないことが確定。そらそーだよな）

ほんっとに迫力ありました。鳥肌たつくらい凄いと思ったのはあたしだけかな。
この場面のためだけに、DVDを買ってもいいかなって思うくらい、好きです。

で、キャストがもう抜群。

ウォンビンってのは深田恭子のドラマに出てたらしいんですが、なんせあたしは観てないもんでわかりません。
なんでも日本でえらい人気だそーで、客層も女性陣がわんさか。
でもあたしのタイプぢゃない。将来に期待していいかもしれないけど、多分あたしの琴線にはひっかかんないだろーな。

でもこの子、確かに可愛い。そりゃもてるだろーな。
愛について熱く語る場面も抜群だし、
学校の前で高校生のねーちゃんの話に涙して「俺が殺してやる」って言った時にはもう大爆笑。

可愛いです、はい。でもおねーさん、きみみたいな子は「うん、いーんぢゃない」で終りだな。

シン・ハギュン。タイプではないですが、この人おいしくて好き。
ちょっと野村宏伸入ってて、キャラが立ってる。
「もしもーし、さっきダクトに爆弾しかけたものですがー」…いいなー、まぢで。
ただ、他の作品観てないから、もしかしたらこの映画限定かもしれない。

チョン・ジェヨンってのは不思議な人で、すっげ男前なのかなと思えば、そーでもないのかなってときもある。
そのギャップが結構いい。
クールなんだけど、ふとした表情が抱きしめたくなるくらい可愛い。
この人、他の映画ではどんなんだか観てみたいなー。

さてさてさてさて、シン・ヒョンジュン
この人がとにかくいい。
あたしは「あんちゃんー!!!!」って終始心を奪われっぱなしでした。

殺し屋稼業を手伝わせてはいるものの、弟には銃を持たせたくはない。
その弟が銃を持ったときの怒りや苦しみ、その姿にあたし涙腺うるっときちゃいました。

飄々としてるんだけど、時折見せる冷たい表情。
冷静なようで、時折見せる子供のような可愛い表情。
依頼人のことを「まぢで可愛かった…」って言ったときの顔がもうたまりませんー!!!!
（あと、料金所の場面がとにかく好き）
このあんちゃん、とにかくいい。

検察庁から出て行く時の姿にあたしの心はひれ伏してしまいました。
もしこの瞬間、スクリーンの中からあんちゃんが出て来てあたしに銃を向けたとしたら、
【かまわないから、撃ってよくってよ♪】ってなってたかもしれん。

ストーリーはつっこみどこ満載。
でもそれを補って余りある、オペラ座のハムレットと魅力的なキャスト。
（武器調達係のおっちゃん＆検事のおっちゃん＆悪の親玉おっちゃんが揃ってまた良い）

リピーターがつめかけてるよーですが、なんかそれすっごくわかります。
現にあたしがそうなりそうな予感はバシバシしてますから。

まあ、あたしがもっかい行こうと思うのは、他にも理由があるんですけどね。

…実はですね、この映画、「火山高」と同じで、かなりゆるいんです。
その「ゆるい」は悪い意味ではなくて、妙に気持いいゆるさ。

そのゆるさに飲み込まれてしまって、途中ちょーっと寝ちゃったんですね。
（検事の家宅捜索あたりから、しばらく記憶がありません）
だからその間に何があったのか、是非とも再度足を運んで確認しなくては!!なのでした。

とにかくこの映画、お薦めです。
いやー、コリアンムービーってすごいなー。
そろそろ深みにはまってきたような気がするんだけど、でもそれも悪くはないかな、なんて思ってる今日のあたしなのでした