デアデビル

デアデビル [DVD]

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試写会
新宿・朝日生命ホール
みはるちゃんの御招待



ニューヨークのヘルズ・キッチン。
12歳のマット・マードック(スコット・テラ)は、落ちぶれた元・名ボクサーの父(デビッド・キース)を誇りに思い、
いじめっこのいやがらせにも耐えていた。
しかし、ある日、父が恐喝する姿を見てしまったマットはショックのあまり飛び出し、
運悪く工場廃液を浴び視力を失う。
反省した父は、マットと自分のプライドのために発奮し、プロボクサーとして奇跡の復活を遂げる。
しかし、八百長試合を突っぱねて勝利した夜、何者かに襲われ、父は命を落とす。


大人になったマット(ベン・アフレック)は、失った視力の代わりに、残りの感覚が超人的に鋭くなり、
超感覚で物事を感知する“レーダーセンス”を体得。
肉体を鍛え、盲人のハンディをものともせず、正義感あふれる弁護士になっていた。


自分が生まれ育ったヘルズ・キッチンから悪を一掃し、父の無念を晴らしたいと、
昼は弱者のために猛弁をふるい、夜は怒れる“デアデビル”となって悪人たちに制裁を下した。
しかし、悪を罰する度「正義は罪悪なのか?」と深く悩み、生身の肉体の痛みに耐えていた。
そんなとき、運命の女性ともいえる格闘技の達人・エレクトラジェニファー・ガーナー)と出会ったことから、彼の運命は大きく変わっていく。


☆★☆★☆★☆★


しょっぱなから期待はしてなかったんですわね。
いや、映像はかなりいけるかな、と。
でも内容に対しては深さも感慨なんてもんもこれっぽっちも期待しちゃいませんでしたさ。


だって、アメコミでございまそ。
アメコミの映像化ってのは、大体において「内容が薄くて中途半端」って相場が決まってますから
誤解されるといけないんで書いておきますが、あたしはだからこそ映像化されたアメコミが好きなんですよ。
単純に愉しめるB級作品ができることは間違いないんですから。


さて、このデアデビル
いやいやいやいや、いいぢゃないですか。


中途半端でつっこみどこ満載なストーリーも、無駄なくらいにばしばし使ってるCGも愉しいし
「サントラ買ってもいいかな」って感じの音楽も、あたしとしては「いーんぢゃないですか?」って感じで。


最近スクリーンで観ると必ず花粉症みたいな涙目してるマイケル・クラーク・ダンカンがもう抜群。
この声だし、このガタイだし、いいよな、おっちゃんー!!!


このおっちゃんとDD(デアデビル)のバトルってのが愉しくて愉しくて。
山場のはずなんだけど、「いーんかいな、こんなんで!!」ってなくらい安い。この安さがもう最高。
どう考えたって、肉弾戦に持ち込まれたら、でかいガタイなんかより、パワーだけなんてやつより
ものをいうのは【敏捷性】でしょう。
お相撲さんがジェット・リーにバトルを挑んだって勝利は目に見えているはず。
そのとおりのことが映画の中で起こります。


闘いに備えてネクタイをはずす。スーツを脱ぐ。おー!!ってちょっと期待(したあたしが馬鹿だった)。
…あーたそれ、戦闘服なんすか?おうち帰って疲れたなーってお風呂入る途中みたいぢゃないですか。
いっやー、こういう「すこーん!!」っておとしてくれるとこがまたたまんない。


おっちゃん、最高。あの鳥肌立つくらいの滅茶苦茶深くて低い美声で馬鹿なことやられちゃったもんで
あたしのハートはわしづかみされてしまいました。


あ、主演のベンアフくんについて書かなくては。


ずーっと前から疑問に思っているのです。何度も書いていますが。
このあんちゃんは男前なのか、ただののっぺり顔なのか全然わかんないんですわ。


で、気がついたこと。
鼻から上がハンサムなんです、好きですねー。
でも、鼻から下がよくないんです、駄目なんですねー


だから、マスクで鼻から上を隠されちまったら【あっちゃー!!!】なんですわ。
見事なくらいのケツ顎で(サウスパークで、彼の出生の謎が明かされてましたっけ)、
しかも髭の跡が濃いヒーローなんて、なんだか違うー!!


【衣裳がださい】って言われてました。確かになあ。
でも考えてみたら、このあんちゃんはブルース・ウェインバットマン)みたいな大金持ちってわけぢゃないんです
完全に潔白な人間しか弁護しない、正義の弁護士(そりゃ相方が「有罪の大金持ちをみつけよう」って嘆くわな)
とぼしい予算の中で衣裳作ろうとおもったら、そりゃださくもなりますな。納得。


ほんとーにカットによって「あ、かっこえー」「あれ?のっぺりくんだ」って顔が違うから、この人はなー。


ただね、あんだけCGつかうなら、ベンくんのことなんとかしてあげたらよかったのに。
バトルんときは悪くないんだけど、走り方が異常にかっこわるい。「どたどた」って音がしてきそう。
まるで「マトリックス」のキアヌを観ているようで【ここにも金使ってあげようよ】って不憫になりました。


彼の親父さんを演じるのがデビッド・キース。
もう、出てきた瞬間に大爆笑。
【すっげー!!ケツ顎って遺伝するんだー!!!!!!!ぎゃははははは!!!!】
まさに「配役の妙」ですな。参りました。


うん、規定料金出す必要はまるっきりないですが、
でっかいスクリーンで観てなんぼって種類の作品ですので、サービスデイとかにでもいかがでそ??