ビロウ
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2003/09/25
- メディア: DVD
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新宿武蔵野館
ししょーと
第二次世界大戦中の大西洋で米軍潜水艦が英国の病院船の乗員を救う。
しかしその直後から艦内で怪現象が起こり、死傷者が続出。
独軍の攻撃に見舞われるなか、看護婦クレア(オリヴィア・ウィリアムズ)はこの潜水艦に隠された秘密に迫る。
☆★☆★☆★☆★
潜水艦映画ってのは、軽い閉所恐怖症の気があるあたしには、ちょっとした【鬼門】。
映像は綺麗なんだけど、観てるあたしまでなんとなく息苦しくなっちゃうんですね。
だからこの作品、レンタルかWOWOW待ちでいいかなーってなくらいのスタンスでございました。
…が!!!
なんとこの映画に、あたしの愛するジェイソン・フレミングさまが出演なさってるというタレコミが!!!
Imdbで調べてみると…うををををををを!!!!
ってなわけで、急遽ししょーに打診して、一緒に観に行くことになりました。
なんだか暴走しそうな予感があるから、最初のうちにいろんなこと書いておきましょう。
●ストーリー
うん、よくできてるB級作品でした。
見事な映像(潜水シーンとか「すげー」って思った)、淡々としながらもダレずに飽きさせない展開
お約束なのが揃ってながらも、オイシイ登場人物たち。
こういうの好きだなー。まあ、あたしのこの映画に対しての感想はもしかしたら8割増になってるかもしれませんが。
●オリヴィア・ウィリアムズ
シックスセンスのブルリーの嫁さん。
あんときゃ影の薄い人でしたが、今回はまあ、悪くなかったですね。
ただ、パンフで「エイリアンのリプリーを彷彿とさせる」ってありましたけど、そりゃ言いすぎってもんです。
●マシュー・デイヴィス
このあんちゃん、男前だったんだなー。
なんせ「初対面」が「キューティ・ブロンド」の顎娘の恋人ですもの。
ブロンド、青い目、ガタイも良くて、正義感強く、ちょっと気弱。
絵に描いたような正統派のハンサム。ちょっとも面白くもオイシクもないとこが難点かな。
ま、あたしにとってはなんで、こういうタイプが好きな人は多いかもしれませんね。
●スコット・フォーリー
「フェリシティの青春」のノエルくん。軍人姿がまあ似合わないことったら。
最近売出中だからパンフでの扱いは大きい。それはしょーがないでしょう。
ただ、ジェイソンさまより名前が先にでてくるほどのもんなんですか、あーたは。
(ひがんでます。ごめんなさい)
●ホルト・マッキャラニー
このあんちゃん、個人的に異常に好きなタイプ。
【なに食ったらこんな物凄い肉体が出来あがるんだよ】ってくらいの、非常識なまでに鍛え上げられた肉体。
登場人物の中で唯一オールヌードを披露してくれて、マッスル好きのあたしの血が騒ぎまくり。
役柄が【冷酷な副官ルーミス大尉】…冷酷な割にはビビリくんだし、
ヨーヨーで遊ぶなんて(これがまたうまい)稚気まで見せてくれて、「好きだな、この人ってばー」
なんかやってくれそうな風情なのに、ビビって逃げて退場。
(ビビる原因になった「鏡」の場面、かなり好きなんですけどね)
いっやー、この中途半端さがたまんねーなー
あたしの推測
【ほんとはすっげ小心者なんだけど、それを隠すために男らしさ&鋼鉄の筋肉を身にまとっている男】
なんぢゃないかと。
…そーか、「鬼が来た!」の酒塚猪吉小隊長と同じタイプだから、あたしのツボだったのね
●デクスター・フレッチャー
…なんかまた濃い顔になってきちゃったな。
でもこのキングズレーってキャラ、好きです。
子役時代に「エレファントマン」で出会い「ロック・ストック・ツー・スモーキング・バレルズ」で再会。
この人は、いろんな顔もってるから、結構「逢う」たびに楽しみな人だったりします。
ジェイソンさまとの絡みでは「うーっほっほー♪」と奇声を発したのはあたしです。ごめんなさい。
(こっから間違いなく暴走します。ってなわけで、そーゆーのきらいな人はここまでってことで)
さて、いかせていただきます、【今回のジェイソン・フレミングさま】
…いっやー、もう、このひとってば!!!!!!!!!!!!!
登場場面からもうツボ。
【こぎちゃねーなー、このあんちゃんはー!!】…あー、もう、顔も身体も拭いてあげたひ!!
看護婦のねーちゃんにからむ(うっわー、情けないー。でもこの表情好きー!!)、
馬鹿にする、彼女に向かって唾を吐く(こーの底意地悪そうな顔がまたいいんですね)。
とんでもないイタズラをしかけて馬鹿笑いする(可愛い!!うっわー、いきなし序盤から本領発揮ぢゃねーか!!)
船の修理を命令されて「よせやい」。でも結局行かされる(このトホホな顔がまたいいんだよな)
すねる、だれる、ふてくされる、怒る、キレる、厭世的な気分になる…まあ、ほんとに表情豊富だこと。
そして出ました、泣きべそ顔!!!!
これがなければジェイソンくんぢゃない。
虚勢もなんもかなぐり捨てた、もう一息つっついたら絶対泣くぞ!!って顔。これがもうたまんない。
もう、これを観れたってだけでも(それもでかいスクリーンで)金払った甲斐はありました。悔いはございません・。
看護婦のねーちゃんにおもいっきしビンタくらう場面があるんだけど、
それにキレながらもちょっと泣きそうな顔がこれまたいい。
あー、もー、抱きしめて慰めて癒してあげたひ!!…もうこのあたりでストーリーほったらかして壊れてます。
そしてラスト近く、看護婦のねーちゃんに
【俺をひっぱたいた女はいっぱいいるが…】
この場面の一瞬の顔が、とてつもなくたまらなく妖艶
(この映画を観た日本人であたしだけの感想である可能性甚大)
それまでにいろんな表情で既にぐってぐてになっていたあたしは、この表情で遂にノックアウトされました。
あー、もー、犬と呼んでください、あなたのためならなんでもいたします!!!
(ごめんなさい、修復不可能なまでに崩壊してしまいました)
この【とてつもなく妖艶なシマリスくん】は、この作品で久々に本領発揮してました。
(フロム・ヘルんときはちょっとなー。情けないのはいいんだけど「妖艶」も「底意地悪そう」もなかったからな)
かなりオイシイ役でした。
結構シリアスな切羽詰ってる状況で、彼と相方の髭おやぢが出てくると、苦笑がもれてしまう。
彼がいなければこの作品は、息も抜けない体力消費しまくり映画になっていたに違いありません。
あー、もー、満足満足。幸せ幸せ。堪能いたしました。
もしこの映画が世間に酷評されたとしても、もしこの映画がラジー賞を受賞したとしても
それでもあたしはこの作品を「アリ」にさせていただきます。
観た人の中で「なんでこれがいいんかなー」なんて思われる人は多いと思われます。
(実際、よく言われますから)
いいんです。それでもあたしは熱愛してるんですもの。
「さすが【英国を代表する若手俳優】(これはほんとです。まぢでこう評価されてます)だな」
ってしみじみ納得した、そんな2時間でございました。
あー、ほんとに観て良かった♪
というわけでDVDも買います、はいー!!
しかし、二日連続で幽霊もんはつらかったな。ま、おもしろかったからいいか♪