インファナル・アフェア 無間序曲

MOVIXさいたま
1回目 たける&その彼女&むっちゃんと
2回目 一人で

1991年、香港マフィアのボス、クワンが暗殺された。
離反を目論む手下たちは、跡を継いだハウ(フランシス・ン)に抑えられるが、ひとり時期を待っていたサム(エリック・ツァン)は、ラウ(エディソン・チャン)を警察へ潜入させる。
一方警察学校では、ウォン警部(アンソニー・ウォン)が、クワンの私生児と判明して退学になったヤン(ショーン・ユー)を、ハウの組織へ潜入させた。
4年が過ぎ、組織の拡大とクワン殺害の復讐に燃えるハウは、不穏な手下を一掃し、サムも、出張先のタイで襲われ消息を絶つ。そして、香港返還の年がやってきた…。


☆★☆★☆★☆★


一作目を観てなかったんですわ。友人の評判があんまし良くないもんで。
でも監督も言うように、もともとの構想が第1章と第3章「終極無間」の二部作だったのが、映画会社の方から「過去へ遡ってはどうか」という話が出てきて、今の構成の三部作になったということで。
だったら2から観ても大丈夫だな、と。

…観終わってから速攻で1作目のDVDを購入してしまいました。
「この先はどうなるんだろう」と気になって。

で、2回目の観賞に挑んだわけで。
エディソン・チャンの佇まいに惚れてしまったということもあるんだけども。

…この映画、作るの難しかったんでないかなあ。
結果の解っている物語をいかに見せるかということだけでも大変だろうに。
それに加えて、各登場人物の前史を描かなければいけないんだもんな。
ということで、今回この映画を見て一番感じたのは、クライマックス後のエピローグの長さで。
このあたりが、第1章にどうしても繋げなければならない宿命を背負っているからな。
最後にちょっとだけ、ラウのフィアンセとなるメアリーの登場もその一つ。
そうした、かなりなハンディを背負っての映画として考えると、非常に良く出来ているのではないかなあ。
その裏には、アンソニー・ウォンエリック・ツァン、カリーナ・ラウ、フランシス・ンといった個性的なベテラン俳優の存在が大きいのではないかな。

第1章のことは考えずに、単独の映画として見ても楽しめるし、第1章のことを知っていて観ると更に楽しめる。そういう映画は大好きですね。


しかし、香港役者さんって、同じアジア系だからかなあ、日本の役者さんのそっくりさんがいっぱい。
ウォン警部は天知茂石原裕次郎だし、サムは谷啓そっくしだ。フランシス・ンは知的な鶴太郎だし。

そしてあたしが惚れたのは知的な鶴太郎の側近ロ・ガイを演じるロイ・チョンさま。
「裏世界に長くいすぎて荒みまくってしまったキムタク」ってんですか?アジア人なのに南国系。
1回目は気がつかなかったんだけど、2回目には「おおー!!」

ヤンを見やるちょっとした表情で「ああ、この人は気がついてるんだな」って。
台詞なんてないのに、この存在感。

なんでも「香港悪役同盟」とでも言える役者さんらしくて、かなり有名どこだそうです。
いやあ、スーツの上からでもわかる胸板と肩幅…マッスルマニア垂涎でございます。

うん、面白かった。あたし第1章よりこっちが好きかもですね。


スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]