スターシップ・トゥルーパーズ2

銀座シネパトス
なっしーと


昆虫型宇宙生物バグズと人類の死闘が日増しに激化する近未来。
最前線で交戦中の地球連邦軍の中隊は、バグズの包囲網に退却を余儀なくされ、付近の前哨基地に立てこもる。
基地はバグズの襲撃で荒廃し、救助要請のための通信装置も使用できない。
だが基地内を探索していた軍曹が、焼却炉の中に生存者を発見。彼の名はダックス大尉。
数々の武勲で知られる英雄だが、無策な上官を戦場で殺害したかどで幽閉されていたのだ。
そんな折、バグズが基地を急襲。解放されたダックスは、電気バリア装置を再起動し、中隊の危機を救うのだが…。


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あたしには「B級映画好き」の熱き血潮が流れています
「B級」の中でも「木曜っぽい」というカテゴリをこよなく愛しております
木曜洋画劇場でやりそうな作品ってことです、説明不要だったかな)

前作「スターシップ1」ってのは、その熱き血潮を充分煮えたぎらせていただきました。
「殿」ことマイケル・アイアンサイドさまの存在が更に「木曜」っぽくて、たまらなかったです。

ってなわけで「木曜っぽさ」を愛する仲間なっしーと、行ってきました。
ちなみになっしーとあたしはこのシリーズを「昆虫大戦争」と名付けておりますが。

さてさて…

基本的には、最初からパッケージ用に作られた、本編の「サイドストーリー」的な作品。

昆虫だらけの惑星での、圧倒的に不利で無謀な戦闘に駆り出されて孤立した小部隊がすごす恐怖の一夜…みたいな内容。

大体、想像の範囲内というか、どこかで観たような展開になっていくのが御愛嬌ってやつで。
エイリアン2」+「ピッチブラック」+「スペースバンパイア」といったとこっすかね?
(あたし「ピッチブラック」観てないんですが、これはなっしーの意見なので入れてみました)

つまり、新作SFものとしては、意外性が薄いのがちょっと難点かも知れないなあ。

それでも、CGIのバグたちは相変わらず存在感たっぷりに動き回っているし、新種の昆虫も生物感十分。

なんせ「寄生」すんだもんな、えっち関係で宿主を変えて行くってのがたまらないったらありゃしない。
寄生された人は鼻血出しながら眠る…たまらんよな、こりゃ。
「いやん、おやくそくぅ」ってやつでございますわ。

ほんとに、真面目な映画として観たら、前作を全く知らない人が観たら、
【なんぢゃこりゃあ】ってなっちゃうんだろうけども、あたしは全然おっけーです。
ほんとに楽しんで楽しんで爆笑しまくったもんなあ。

前作では健気なヒロインだったかっこいいねーちゃんが、
今回は寄生されながらもモルヒネをうちまくってバグの支配を遅らせて戦う軍曹を演じてて
「戦う女」が大好きなあたくしとしては「うほほほほー」と寄生をあげちゃうくらい嬉しかったっす。

まあ、あえて難を言えば…
低予算では仕方なかったんだろうけども、、個人的には、お尻から波動砲みたいなものをぶっぱなす巨大バグ系が登場せず、
全体的にスペクタクル感に乏しかったのが、ちょっと物足りなくもあった…ってとこですかね。

でも、充分愉しかった。
是非今後もシリーズ化して続いていただきたいもんです。